予告編公開
本編の公開前に予告編を制作しました。セラミックシンデレラの世界が少しでも伝わればと思っています。時間帯によってはストリーミングが重いかもしれない。。。その場合はダウンロードしてからご覧頂くほうがいいかも。
ネットで予告編を観て辿り着いたという方、はじめまして。この作品は一人でも多くの人に観ていただきたいという願いをこめ、20年の時を経て、間もなく自主DVD化されます(現在準備中です)。皆さまからのメールやコメントを心よりお待ちしております。
本編の公開前に予告編を制作しました。セラミックシンデレラの世界が少しでも伝わればと思っています。時間帯によってはストリーミングが重いかもしれない。。。その場合はダウンロードしてからご覧頂くほうがいいかも。
ネットで予告編を観て辿り着いたという方、はじめまして。この作品は一人でも多くの人に観ていただきたいという願いをこめ、20年の時を経て、間もなく自主DVD化されます(現在準備中です)。皆さまからのメールやコメントを心よりお待ちしております。
脚本:K氏による連携小説執筆が再開されました。一般公開はDVD配布開始と同時に行う予定ですから、しばらくは仲間内でディスカッションを繰り返すことになるでしょう。本編で足りない部分や矛盾をうまく解決させながら、全体を壮大な物語として完結させられたらと思っています。
DVDのほうは、K氏が現在パッケージデザインの依頼を検討中です。小説版が完成するころまでに仕上がればいいので、ノンビリやっています。完成DVDは実費程度で配布する予定です。体制はまだ整っていませんが、「DVDを観てみたい」という方がいらっしゃいましたら、今からでもメールにてご連絡を頂ければ完成次第に対応いたします。お待ちしています。
本編完成後では初めて、K氏と二人きりで打ち合わせを行いました。DVDの完成形態、連携小説、ブログなどの方向性を決めるためです。場所はいつものビアホール。
当初は、いきなりDVDマスタの制作を行う計画でした。しかし、まずは自主制作らしいスタイルでスタートさせることにしました。プレスではなくDVD-Rをベースにします。ただ、パッケージや盤面はデザイナーさんを迎え、しっかりと制作できればと思っています。
「欲しい」と言ってくださるファンの方を中心に、実費程度で配布する予定です。作品を広く知ってもらい、そこから次のステップへと展開できればと考えています。
本編と連携するネット小説は、脚本:K氏が多忙のため現在休止中です。今回の打ち合わせで、物語の全容が明らかになってきました。あとはK氏の頑張りに期待したいと思います。
ネット小説版は、当面フリー公開していきます(時期未定)。ある程度固まってきたらダウンロード可能にする予定です。
苦労の本編制作は一段落。学生時代は学園祭での上映が目的で制作していましたから、大抵はその直前まで仕上げに追われていました。21年前に初公開した8mm版セラミックシンデレラに至っては、完成したのは学園祭最終日の夜です(笑)。今回のセラミックシンデレラ完全版の場合、本編が完成しても今のところ何の変化もない。そんな完成は今回が初めてかもしれません。
本来の目的であるDVD公開イベントは、これから打ち合わせを行う予定です。DVD化するには、その原盤に当たるマスターを作らなければなりません。DVD単価などとのバランスを考えながら、原盤制作の方法も検討する必要があります。
DVD作品をマクロに楽しむために並行して企画しているWeb小説も、脚本担当:K氏が今後執筆していきます。本篇の過去と未来を描く予定の小説版は、すでに過去分は完成。ご本人が多忙につき、現在のところ中断されていますが、再開が楽しみです。DVDパッケージに小説ページへのURL(またはパスワード)を明記し、DVDを観てくれた正規観客の方々に広く物語を楽しんでもらおうと思っています。
DVDに先駆けて、予告編をネットで先行公開しようという話も出ています。誰が作るかは別として、面白い試みかもしれません。
そういった作業の準備として、本編素材を高画質のままミニDVテープに保存したり、使用したオリジナルBGMを整理したりしているところです。
2号試写DVDの感想を受け、一部の手直しを行い、本日セラミックシンデレラ完全版が完成いたしました。上映時間は1時間57分。K氏の企画立案から1年と半年。長かった本編制作期間は終わりました。BGMチームの皆さん、感想・意見をくれたスタッフの皆さん、忙しい最中にお付き合いくださって本当にありがとうございました。
有りものの再構成というガッチガチの縛りと対峙するのは、困難を極めました。しかも、ほとんどのセリフは再アフレコ不可です。セリフと旧BGMが被っている部分、旧SEと被っている部分など、1つひとつ解決策を考えていきました。直したくても直せない箇所はありますが、検討の上で修正不可能と結論づけることで納得がいきます。今後の人生で後悔の念を持たないようにしないと。これが本当に最後の機会なんですから。
とはいえ、修正すれば次の修正箇所が現れるという無限ループは、締め切りの重要性を感じましたね。良くも悪くも、映画とはバランスの芸術なのかもしれません。
スタッフ同士で激論の末、みんなの意見も取り入れた最終完成版。評判は上々でした。これにて本編をFIXさせ、今後は修正は行わないつもりです。
次は、いよいよDVDプレスへの算段と、ネット小説の準備です。予告編を作ってネットで動画公開なんて話も出ています。作業は第二段階へと入っていきます。一人でも多くの観客に観てもらえるよう、きちんと準備していきたいと思います。
キャストの一部にも配られた初号DVD。新しいBGM、新しいシーン、細かな映像や音の調整。20年前に断念した事柄を出来るだけ実現させたパブリック版は、とりあえず身内には評価をいただけました。
初号から出てきた新たな修正要望案にも前向きに取り組みました。要望同士がぶつかり合うことだってあります。その場合は、私の監督権限で判断させてもらいました。
最後に残ったのは、英字の字幕。英語が話せない我々が作った英文では極めて怪しい。たまたまアメリカ在住のスタッフ:N氏が日本に帰国してきたので、早速校閲を依頼して無事修正完了。昨夜、何度目かのレンダリングを掛け、DVDにオーサリングしました。
そして今日、最終修正を施した2号試写DVDをスタッフ&キャストの一部に発送しました。今回のプロジェクトに係ったメンバーが対象です。これで大きな問題がなければ、セラミック・シンデレラは完成となります。
スタッフに観てもらったゼロ号試写DVDの感想や要望を受け、約一週間ほどかけて修正作業を行いました。大した変更ではありませんが、全体を通して観やすく、そして聞き取りやすくなったかと思います。
〆切がないというのは、映画の世界ではエンドレスを意味するようです。直せば直すほど気になるところが生まれてきて、永遠に修正地獄が続きます。本来、公開日や放送日の〆切までに、どれだけ投入できるかが勝負なのでしょうね。私も少し前に〆切を設定して作業を進めてきましたが、今回キャストの一部にも送付する初号試写DVDから出る感想を受け、その修正をもって「完成」にするつもりです。その後は致命的な問題以外、触らないことにします。
映画は妥協の産物と言われていますが、今回の作業を行ってみて、妥協こそアイディアの見せ所だと感じました。ぶち当たる問題点をどのように対策し、違和感なくストーリーを進めていけるか。これもまた、映画制作のひとつの醍醐味かもしれません。
初号試写DVDは明日、スタッフとキャストの一部に発送します。
BGMが全曲完成して一週間、ついに本編が仮完成しました。
BGMチームのお二人も、自分の曲がどのように使われているか気になることでしょう。なかなか3人で集まって観る時間が作れないせいもあり、スタッフだけで観る試写(ゼロ号試写)は、各自自宅のTVで鑑賞することになりました。
スタッフからの感想を受け、手直しすべきところがあれば手を入れ、次はキャストの皆さんに送付(初号試写)して観てもらう予定です。そこから出てくる感想も参考にしながら、最終的な修正を行い、めでたく「完成」でございます。完成映像はminiDVテープに落とし、やがてDVDマスタ制作へと移る段取りです。
企画の発足から1年4か月。仕事を持ちながら行う作業は、過酷な生活パターンを生みました。我が家では、夜な夜なPCの前で編集作業をするパパの姿は「当たり前」の光景として定着。BGMチームの家庭でも、似たような光景があったことでしょう。
そういった生活も、間もなく終わります。寂しいようなホッとするような。もうひと踏ん張り、頑張ってみます。
K氏からCD-Rが届きました。残りの2曲と、C嬢の作った曲のマスタリング修正版が入っていました。仮合わせの結果、特に問題はありません。これでK氏も全曲の作業が終了。セラミックシンデレラの全てのBGMが完成した瞬間です。
BGMは全部で30曲以上。途中で没になった曲や作り直しをしてもらった曲などを含めると、のべ50曲近くに及びます。これは商業劇場映画にも匹敵、もしかしたら超えた曲数です。監督である私は、音楽的な単語を知りません。「もっと太く」「メロディアスにならないように」などという抽象的な指示しか出来ません。そのくせ「1分52秒で転調」などの時間的な縛りはメチャクチャ出す。ホント、やり難かったことでしょう。ゴメンナサイ・・・
そういう指示を出すのは、新作ではなく既存の完成物に対して施す作業だからという理由がもっとも高いですね。つまり調整幅がないんです。出来あいの映像に合わせて作曲してもらうのですから、ある程度は仕方ありません。
こういう作曲依頼を行ったもう一つの理由は、お二人が縛りの依頼に対し、正確な結果を出せることを知っているからです。出来ない、もしくは指示に従わないコンポーザーだったら、そんな注文は出さなかったでしょう。お二人とは長い付き合いですが、作業後半になっても勉強を続け、C嬢に至っては「何でもやりますよ~!」と、さらに仕事を求める姿勢まで示してくれました。こんな前向きなスタッフに恵まれた私は幸せです。
K氏とは監督と脚本という立場では長いのですが、兼務のコンポーザーとしてはホント久し振り。でも、20年間で立派に進化したK氏の音楽的才能にも驚いた次第です。
K氏の本業の仕事も受けるようになったC嬢。これからは「プロ」ですね。ぜひ頑張ってください。
さて、この先は私の作業のみ。音声のミックスバランス調整、映像とのタイミング合わせを行い、最後にマスタリング処理をします。プレミアにはマスタートラックがないので、全サウンドドラックを一旦トラックダウンし、それを映像に再合わせします。これを元にシーン間の音量バランスなどを整える予定です。
調整が済んだらレンダリング&オーリングし、完成品を仮DVD化します。BGMチームに観てもらう「ゼロ号試写」ってわけです。K氏も小説版の構想に入ることでしょう。この映画の前後を埋める大切なストーリー。ネットで読めるようにする予定なので、お楽しみに。
BGMも僅かとなりました。C嬢が手掛ける楽曲は、どれも心情的でドラマティックな割り当てが多いのですが、最後のミックスダウンで手こずっているとのこと。そこで、もう一人のBGM担当者K氏と私で、彼女の個人スタジオにお邪魔する事にしました。K氏にミックスダウンを手伝ってもらうためです。3人が集まっての作業、実はこれが初めてです。
C嬢(写真)が完成させたBGMのMIDIデータに対し、K氏がミックスを施します。ミックスダウンとは、各楽器の音圧やエフェクトを調整し、バランスを整える作業です。作曲とは一味違う能力が必要なようです。K氏は彼女の曲を次々と調整していきます。
私の出す要求は極めて抽象的なものですから、アレンジ変更があればC嬢が修正し、音に要求があればK氏が直す。それを繰り返しながら、画面に合うBGMに近づけていきました。
18時に作業は完了。C嬢に依頼したすべての楽曲は、この瞬間完了しました。特にクライマックスに流れる壮大な曲は、この映画の核になる大切な曲。昨春にフレーズが完成してから何度も修正やダメ出しを繰り返し、C嬢とバトル?しながら拘り続け、ほぼ1年掛けた力作です。BGMチームが二人羽織で完成させたことは二人の長所の融合であり、完成度も大きく飛躍できたと思います。C嬢、長い間ご苦労さまでした。
残るはK氏の2曲です。私の編集も、最後のミックスダウン中。もう間もなくです。
明けましておめでとうございます(遅っ)。とうとう完成の年がやってまいりました。
BGMチームに期限を設定させてもらってからというもの、K氏・C嬢とも爆発的に作曲ペースを上げ、年明け早々からK氏2曲、C嬢3曲を完成。一部の手直し分を含め、残り3曲のみとなりました。着々と進んでいます。2月早々に一度、BGMスタッフ会議を開催し、ミックスダウン等の最終仕上げを予定しています。会議はまだしも、3人が一同に揃って作業をするのは、実は最初で最後の機会になると思います。みんな忙しいので、指示や連絡は掲示板やメールが中心でした。よくまあ、これで意志の疎通が取れたものです。その苦労も間もなく終焉。あと一月のうちには、全BGMが完成できると思います。
監督の私のほうは、BGMのマッチングやSE、映像の総合的な仕上げ作業を続けています。今頃になって思いつく演出などもあり、作業はローペースですが、シーンごとに映像をFIXしている状況です。唯一、タイトルバックのテコ入れが思うように進まず困っています。今月一杯までに素材が揃わなければ、有りもので構成しようと思います。
作品の感動には、自主もプロもありません。もし私がプロ(それで喰っている人間という意味)だとして、さまざまな理由で駄作を連発するくらいなら、むしろ素人のままの身分で、自由に表現できる自主制作を大切にしたい。たった数人の観客でも、その皆さん全員が楽しんでもらえるような作品を残せれば。「セラミック・シンデレラ」完全版制作は、その目的のために進行しています。
さて、BGMは残り7曲。K氏、S嬢ともに1月末を期限にBGMの全曲完成を目指しています。私のSE作業も、ラストシーンを残すのみとなりました。仮DVDを何度も視聴するチェックを繰り返し、追加・修正の可能な個所を手直し。BGMが届けば、その曲を宛がい、映像を含めた調整を行います。
BGMが1月末までに仕上がれば、2月を目標に仲間内での全編確認を行いたいと思います。どこかの会場に集まれればベストですが、皆さん多忙なので、仮DVDを郵送して各自自宅で確認というスタイルになるかもしれません。
その後、一部手直しののち、3月にはDVDプレスの算段に入れればと思っています。
新BGM作曲も、残すところ9曲のみになりました。SE(効果音)も全体の9割を入れ終わったので、途中経過の確認として作品全体をレンダリングし、その後DVDに仮オーサリングしました。
久しぶりにDVDプレーヤで冒頭から通し観です。大型TVで再生したセラミック・シンデレラを観ながら、映像やBGM、そしてSEなどを細かくチェックしていきます。
今回は音声、特にSEとBGMのバランス確認が中心。メモ用紙を片手に、「おや?」と感じた部分をリアルタイムに書き留めていきます。
「○のSE下げ」「○の足音追加」「○のBGM音圧上げ」などなど・・・
ときどき、消し忘れたと思われるヘンなSEが聞こえたりと、苦笑いのミスも目立ちます。最後まで観終わった段階で、メモ用紙は30か所以上の箇条書きで埋まりました(笑)。これらを1つひとつ修正し、残りの9曲が完成して届くたびに、映像を含めたタイミング修正を行っていくことになるでしょう。
セリフ・SE・BGMのバランス調整時、いつも判断に迷うのは、観客の鑑賞環境のことです。小さいブラウン管TVと大型ハイビジョン液晶TVの違いでも、必要なSEの分量が違うようです。大画面で観ると、どうしてもSE不足を感じてしまいます。
音の再生環境に関しても、内蔵スピーカでの再生、シアタースピーカ・システムでの再生、ヘッドフォンでの再生の違いがあります。これら視聴環境によっては、特定のSEが聞こえなかったり、逆に大きく感じたりとバラつきが生じます。
感覚的な話なので、私の場合は可能な限り多岐な再生環境で視聴を何度も繰り返し、中庸点を探しています。正解を見つけるのは結構難しい作業。
これから年末に掛けて、メモ用紙に書かれた箇所の修正作業に取り掛かることにします。
公私とも多忙で半月ばかしプチ中断していました。作業は難航しつつも、現在は少しずつ進行しています。クライマックス直前までを前半とするなら、一部を除き完成しました。BGMも前半だけなら残り4曲。K氏もC嬢も暇を見つけながら継続してくれています。
平行して進めている私のSE(効果音)追加作業ですが、主張の激しい音(発砲音、ドア開閉音など)は比較的簡単に処理できます。これらは希望に合う音を見つけるまでが勝負。作業の大半は、音作り・音探しに終始します。
風の音などの自然音は、著作権フリーのCD集が発売されているので、それらを流用できますが、苦戦するのは靴音とか布ズレの音。これらは音の良し悪し以外に、タイミングや音量でもかなり印象が変わります。くじけそうです・・・
布ズレ音に限っていえば、実際にマイクで収録するしか方法がなく、そのためには雑音が入りにくい静かな深夜にしか作業できません。夜勤中心の私には厳しい制約です。一人っきりで画面を見ながらリアルタイムに音を作り出すわけで、制作全体の中でもかなり空しい作業といえるでしょう(涙)。
この作業、私はあまり得意ではありません。例えば、布ズレ音は「布を擦ればいい」という単純なものではないからです。マイクで収録すると、多分違った音になります。「布ズレの音に聞こえる」ことが重要であり、それに最も近い音を発する代用品を探します。長い映画産業の歴史には、「○音を作るには△を叩く」など知恵の蓄積があり、デジタルになってもそれらを財産として保存し、組み合わせてコーディネートする専門家もいることでしょう。
奥が深すぎて、できれば専門のスタッフが欲しいところですが、プロに声を掛けてしまうとアマチュア自主映画のカテゴリが崩壊します。私たちの技術や経験で作り出せる範囲で、この先も頑張りたいと思います。
自分のストックで足りないSE(効果音)は、マイクで収録する必要があります。以前、街の雑踏音が欲しくて東京・品川の駅前でコソコソ録音していたら、警官に職務質問されました(汗)。レコーダが無かったので、DVカメラを録音機器替わりに回していたからです。余程、不自然に思えたのでしょうね。品川といえば、某大学教授が手鏡でスカートの中を見たとかで逮捕された場所。堂々と撮影すれば「許可は取ったのか?」とか聞かれるし、コソコソ撮れば痴漢容疑かよ。自主映画って、何かとトホホです・・・。
先日はパイプイスが動く「ガチャ!」って音が欲しくて、会社で録音しました。最近はICレコーダを使用しています。マイクを付けたレコーダ片手に、耳にはヘッドフォン。暇になった時間帯に、こんな格好で怪しく社内を俳諧する私。人気が無いところまでイスを運び、ガチャガチャと録音。虚しい・・・
デジタル録音したSEは、音が軽くなりがちです。専門的なことはわかりませんが、カセットテープのアナログ録音と比較すると、明らかに低音が足りません。フィルターを掛けて調整していますが、これなら最初からカセットテープで録音したいところ。当時借りて使用していた「デンスケ」というカセットテープ・レコーダが懐かしいです。
BGMの後半戦が始まり、K氏とC嬢も次の楽曲へと作業を開始しました。難易度の高い曲が多いですが、頑張ってくれています。
と同時に、編集作業は徐々に音関係も手掛ける段階へと入っています。今までは映像的な作業が中心で、音は新BGMの仮合わせ程度でした。旧BGMと一緒に消えてしまったSE(効果音)などを補充する作業や、新たに加味する作業を始めています。
音声は現在10トラック以上に分かれていますので、音量バランスを整えたミキシングを行う必要がありますが、私の場合はSEやBGMを追加する都度、同時に実行しています。
まずは所有しているSEのストックを中心に、音声トラックへと並べていきます。音量、長さ、タイミングなど、映像以上にシビアな調整が要求されます。編集ソフトには音声加工用フィルタも数多くインストールされていますから、同一のSEを加工して別な音に仕上げる工夫も必要です。
しばらく音声トラックを充実させていくと、どうしても足りないSEが出てきます。最終的にはマイクを使って、似たSEをナマ録するしかないでしょう。現段階では、まだそこまでは至っていません。
新BGMとの相性も考えながら、音声トラックの充実を目指しています。映像のほうも何箇所かテコ入れ不足の部分がありますので、よいヒラメキを待っているところです。
古いBGMを消して新しいBGMに差し替える作業において、旧BGMが抜き難い箇所があります。対策は様々ありますが、どうにもならないシーンが3か所もあることが判明。
これを回避するには、新しくセリフをアフレコし直して音声トラックをすべて新規に入れ替えるしかありません。20年を経た今、このアフレコ作業は困難が予想されるため避けてきましたが、運よく上記の3シーンは一人芝居の箇所。それも全部一人の役者さんで済みます。
よって、この役者さん(坂本教授役:O氏)にお願いし、単独で声を録音してもらいました。もともと50歳前後の老け役なので、今の年齢のほうが役柄に近く、実際に録音してくれた声は当時より年輪を感じさせる素晴らしいものでした。
これで、BGMは縛りから開放され自由に作曲できます。O氏の協力に、とても感謝しています。
BGMの制作は、折り返し地点を越えて後半戦へと突入しました。多忙により、最近は楽曲制作ペースが停滞気味。そんな中、9月7日に二回目のBGM打ち合わせを行いました。
当日の朝まで、関東地方は台風9号の直撃で大荒れの天気。しかし午後には北上し、東京地方は晴れ間が見え隠れするまでに回復。18時過ぎに待ち合わせ、K氏、C嬢とともに打ち合わせを開始。
とはいっても、会場はビアホール。まずは乾杯と腹ごしらえが先。男たちはビールをガブガブ、C嬢は食べる食べる。テーブルの上がある程度片付いたところで、やっと打ち合わせ開始です(笑)。
作曲後のミキシング作業で苦労しているというC嬢と、多忙につき制作ペースが落ちているK氏。それぞれの環境を整理して、今後のスケジュールを調整しました。また、K氏の担当曲のうちの一部をC嬢に担当してもらうなど、多少の配分替えを実施。
また、ある程度完成した曲はとりあえずOKとし、どんどん新たな曲制作に進むことをお願いしました。一旦、全BGMを完成させ、その後から余力を使って手直ししていくほうが安心です。
しばらくはコツコツと楽曲制作に打ち込んでもらい、年末頃また会合を開きましょう。
暑いよ~、暑い・・・
この夏の気温は一体どういうことでしょう。先日は最高気温の記録を更新(40.9℃)したそうで、これじゃ一日中温泉に浸かっているのと変わりないじゃないですか!
先月まで爆発的に進めていた追加宇宙映像が終わり、次は8mmフィルム映像のテコ入れだぁ~!と気合を入れていたのも束の間、この暑さじゃパソコンが持ちません。仕事に行く前の貴重な2時間がまったく使えないのです。夜勤が多いため、起きるのは昼前です。目が覚めると汗でビッショリ。自室の気温は35℃。ふざけんなよ・・・と独り言を呟く私。
寝たまま熱中症で死亡しそうなので、最近はエアコンを弱めに付けています。編集専用PC「VAIO」くんも、カバーを外してミニ扇風機の風を直接内部に当てて強制的に冷やしているんですが、それでも作業ができるのは夜が中心。どうしても制作ペースが落ちてしまいます。
気温とは別に、制作ペースを落としている原因があります。それは編集データの不安定さです。2時間にも及ぶ巨大なシーケンスデータは、パーソナル・ユースの限界を超えて複雑化しています。ちょっと手早く指示すると「スコン!」とソフト自体が落ちてしまうのです。
5分間隔で自動セーブさせていますが、数分前の微妙な指示が消えてしまうのはイタイ。指示をやり直す手間はペースと集中力を削ぎます。最近は10分に一度は落ちる頻度になってきました。
これを解決するには、映像だけでも先に完成させてしまうしかありません。デジタルは何度書き出しても劣化は起きませんから、固めた映像を編集データの中に再配置後、それ以外の映像データを全部消去してしまうのです。こうすれば、音声データを編集可能にしたまま映像だけ軽くできます。効果がないなら、映像も音声も一度固めてしまって、新編集データとして扱うしかないですね。BGMや効果音を「追加」する程度しか出来なくなりますが、仕方ありません。
9月初旬にはBGMチームのお二人と第2回打ち合わせを行う予定です。編集的には厳しい状況になりつつありますが、なんとかフィニッシュまで頑張ります!
新BGMの差し替え、宇宙映像の追加、英語台詞のアメリカ録音などなど、徐々に完成体へと近づいてきたセラミックシンデレラ。年明けにスタートして早半年が経過しました。
先日、一部のスタッフと暑気払いの会を行ったとき、みんなにDVDを渡しました。その段階までの未完成本編をDVDーRに焼いたものです。これは私にとっても、かなり勇気のいることでした。自分がまだ納得できていない段階の本編を観せることは、身内(スタッフ)限定とはいえ、出来れば避けたいところ。だって、下手をすれば各スタッフが持つパブリック版のイメージやヤル気が損なわれるかもしれないんですからね。BGMはアチコチ抜けたままだし、効果音も全く手付かずの状態でした。
しかし、意見をもらうとすればこのタイミングがイイのも事実。丁度、追加宇宙シーンの映像化が済んだところだったし、既に完成したBGM部分がどのように映像と合わされているか知ることが出来るため、思い切って「限定公開」することにしました。
BGMの出来や合わせ具合、宇宙映像・・・。身内から今の段階で否定されたら、制作構想自体を見直さなくてはなりません。
数日して、スタッフから感想が届き出しました。よかった、概ね受け入れてもらえたようです。旧BGMが抜けている部分(新BGM完成待ち)も多いため、そのあたりの違和感は仕方ないところですが、新BGMに差し替えている箇所の感想が少ないことに私は注目しています。違和感があれば大なり小なり意見が出るハズ。つまり、それだけ新BGMが溶け込んでいる証拠ではないかと。20年間、旧BGMに慣らされたスタッフでも気にならない(または、言われなければ気が付かない)レベルに達していると判断しています。
DVDを観たBGMチーム側からは、一部手直ししたいという要望が出ました。監督の私だけでなく、各人が納得のいく仕事を目指してくれています。とても嬉しいことです。とても頭が下がる思いです。
最近、PCの熱暴走が怖くて、日中の作業があまり進みません。今年の夏は、どうしてこんなに暑いのでしょう。10年後、今回のスタッフたちで同窓会でも開いたとき、「あの年は暑くてさぁ~」とか「亜熱帯化したのはあの年からなんだよなぁ~」なんて、語り合っているかもしれませんね。
さぁ、制作作業は後半戦に突入します。もう少しで季節はうつり変わり、私が一年で一番燃える「秋」がやってきてくれます。これを起爆剤にして、一気に加速させたいと思っています。
デジタル編集も後半戦に突入。BGMチームの制作した音楽や、超複雑に入り組んだ編集シーケンス、そして新規追加映像などなど、ハードディスクはデータで一杯です。ここで一番怖いのは、ズバリ「パソコンのトラブル」。
PCを仕事や趣味に使用している人なら、一度はPCトラブルに泣いた経験があると思います。特にハード系のトラブルは怖いですねぇ。私の使っているVAIOは、もう6年目の古株。いつもクラッシュに怯えています。本体故障も怖いですが、もっとも怖いのがハードディスク(HDD)の故障。今までの作業が全部”無”に戻る・・・。考えただけでも鳥肌が立ちます。
私は仕事も趣味もPCドップリの生活なので、HDDトラブルでデータが消えた!なんてトラブルが無いように、それなりの対策を施しています。もっとも確実なのは「データの二重化」。早い話がバックアップ(コピー)をとること。
PCのHDDは「Cドライブ」以外に、もう一つ別のドライブが用意されているのが普通です。Cドラで作業しているとしたら、もう片方にもデータのコピーを残せばいい。これで安心!。
本当に安心でしょうか・・・
実は別ドライブといっても、大抵は同じHDDの中を区切って別ドライブのように見せているだけ。もしHDD本体が壊れたら、コピーも含めて中身は一瞬でパー。じゃあってんで、VAIOはもう1個HDDを増設してあります。ここをコピー先にしておけば大丈夫。2台同時に逝かれることはないでしょうから。
本当に安心でしょうか・・・
PCには電源部というパーツがあって、すべての内蔵機器はここから電気が供給されているのですが、この電源部が逝かれると、ショートや強烈な突入電流が流れまくります。これに晒されると、HDDは一瞬でパー。同じ電源部に繋がる機器は、運が悪いと全滅です(私は別なPCで、過去2回体験したことがあります)。
じゃあ、全く別のPCを用意して、そこをバックアップ先にすれば大丈夫じゃん!。PC間をLANで繋いで相互バックアップを取ればいい。ときにはDVDにも焼いて、さらにダメを押せばいい。
ここまでしておけば、データ消失の悪夢はやってこないでしょう。でも、もともと心配性な私。最近ではUSBで接続する外付けのHDD装置を購入し、さらにそちらにもバックアップを取りながら作業しています。映像データは容量を食うので何百GBも消費する厄介者。制作したファイルは、作業終了後に必ずバックアップを取りながら次へ進んでいますから、その手間だけでも重労働です。トホホです。でもデータが消えたら、もっとトホホです・・・。
「あと1年くらいは壊れないでほしい」とビビリながら、今日もPCに凄まじい負荷を掛けまくっています。もし雷が落ちると、家中の機器が壊れるんだよなぁ。それには、サージ対策のされたAC電源コンセントを買えば・・・。作業中にブレーカが落ちたら? そのときは無停電電源装置を用意すれば・・・。ムム、まだまだ穴だらけじゃん!
本当に大丈夫でしょうか・・・
BGM制作で、現在C嬢は『白鳥』のアレンジに取り掛かっています。私の要望は、タイトルバックに掛かるBGM用として少しだけ派手目の白鳥。C嬢も困惑しながらも、ヒントを探しながら挑んでいます。
『白鳥』とは、サン・サーンス作曲『動物の謝肉祭』に含まれる有名なクラシックの一曲です。チェロとピアノの美しい調べが白鳥の優雅さ・切なさと連想させます。私も幼少時代から好きな曲でした。「動物の謝肉祭」は他曲のパロディで構成された異質な組曲。パロられた原曲の作曲者の逆鱗に触れてしまい、その後公演許可が下りたのは唯一のオリジナル曲「白鳥」だけだったと聞いています。この『白鳥』、実はセラミック・シンデレラのテーマ曲にしているのです。
「SF調の映画に白鳥の曲は合うのか?」、21年前に制作を開始したころ周囲の人間たちにそう言われました。メジャーなメロディを使用する場合は各人のイメージ、強いては観客それぞれが持つ過去の体験(曲にまつわる思い出)がオーバーラップするので、感想も様々出てくることは覚悟の上でした。
メジャーな曲をなぜ使用したのか? 実は単なるBGMとしてではなく、曲を小道具として使いたかったからです。主人公・秋本聡くんはいつも首から父親の形見の懐中時計をぶら下げているのですが、この時計はオルゴール機能が仕込まれていて、蓋を開けると両親が好きだった曲が流れ出す仕組み。この曲、この時計の仕組み、これを最大限生かそうと考えていました。ほんの3~4小節流れただけで観客に「あの曲」と分かってもらうには、事前にみんなが知ってるメロディのほうがいい。メジャーな曲を使った理由はそこにあります。
数あるメジャー曲のなかで『白鳥』を採用した理由は、私の個人的嗜好や思い出などもあるでしょうが、この白鳥を使った「バレエ」に最大の答えがあります。
「白鳥」のバレエは、プリ・マドンナ「アンナ・パブロワ」の為に振付けられたと聞いています。一羽の白鳥が怪我をして飛べなくなり、もがき苦しんで力尽きて死んでしまうまでを一人のバレリーナが表現するという内容です。 パブロワは胸に赤い血のついたような衣装を着て踊ったそうで、以降このバレエは「瀕死の白鳥」として親しまれています。短い曲だけに、失敗するととりかえす時間がなく、バレリーナには極度の集中力が必要な作品として恐れられ、表現力と情緒性を試される至難な踊りと言われています。
私はバレエ・マニアではないので、この演目は記録映画でしか観たことはありませんが、『白鳥』はヒロイン・鈴木恵美さんの気持ちをとてもよく表現していると思います。セラミック・シンデレラを見終わったあと、『白鳥』にまつわるエピソードを知れば、選曲の理由が分かってもらえると思っています。
私の出したアレンジ要望に、C嬢は現在果敢に挑んでいます。20年前にも彼女は『白鳥』を沢山アレンジしていますが、今回同じシーンに使われる同じ白鳥に、違うアレンジを施しているわけです。それは過去の自分との闘い、最大のライバルとの勝負です。期待しています。
ちょっとBGMを離れた話をしてみます。テーマは「演出」です。
当時から演出の参考にしていたのは黒澤明監督と宮崎駿監督です。本やTVで語る彼らの一言一言は、噛み締めるように聞き入りました。今でも尊敬しています。
セラミック・シンデレラは実写映画ですが、私の興味・関心はアニメーション映画でした。特に宮崎駿監督の演出論の影響は多大なものがありました。
1枚1枚の絵を描いて、それをコマ撮りすれば動画として動き回る。よくよく考えれば、アニメメーションはとんでもなく複雑な芸術です。実写映画なら撮影時において偶発的な幸運もあるでしょう。しかしアニメ―ションは描き手が動かそうと思わなければ、たった1枚の葉っぱですら動かない。役者の演技力に頼ることも出来ない(まぁ声優の力を借りているのは事実ですけどね)。そういう意味で、アニメーションは演出を学ぶ教科書でした。
アニメーションは二次元の世界である以上、三次元的な奥行きの表現がとても苦手です。キャラクターが会話する場面や、じっと黙っている表情のショットに至っては、ほとんど静止画になってしまいます。そこで、カメラのほうをゆっくり前後左右に動かしたりして画面に変化を付ける演出を多様します。こういったアニメーション特有の演出を、私は実写映画に取り入れていきました。
もっとも、現在の商業映画はCGが使われます。CGはアニメと実写が融合されたようなジャンルです。双方の境界線がないと言ってもいい。私と似た演出法も巷に溢れているのも仕方ないところでしょう(笑)。語るのも恥ずかしいくらいポピュラーになってきています。
黒澤明監督に話を移します。何処に惚れたのかと言うと、それは「映画は編集ありき」という揺るがない持論です。アニメーションは絵コンテ段階でほぼ編集方法も決まりますが、実写映画は撮影したあと、良い部分のフィルムをチョイスして繋いでいきます。特にこの黒澤監督は、フィルムを単なる編集材料としてしか思っていなかったのです。一旦撮影が終われば、撮影時の苦労なんて関係なし!。撮影なんて素材作りに過ぎない。この考え方を初めて聞いたとき、私はとても共感したのを覚えています。それ以降、映画の編集方法を毎日のように研究しました。
特に重要視した技法があります。両監督が共通して言っている編集テクニック。「1ショットは動きの途中から始まり、途中で終わる」。映画の文法書にも載ってない、暗黙のテクニック。無数のショットを連続してつなぎ合わせる上で、私は映画文法以上に基本としています。
数々の傑作映画を注意深く鑑賞してみてください。心地よいと感じるカット割り、迫力のアクションシーン、唸るインサートショット、BGMとの相乗効果、それらが共通する文法で編集されていることにお気付きになるかと思います。
当時、数々の技法を知ることがセラミック・シンデレラを制作する決意になりました。セラミックのような長時間映画だって作れるかもという微かな可能性に賭けました。
アニメの演出法と実写の編集法の融合。私はプライベートなホームビデオを編集するときでも、このスタイルを守っています。当然、今回のパブリック版もキープしていくつもりです。
先日の打ち合わせでC嬢から受け取った新曲(クライマックスで掛かる壮大な楽曲)を、本格的に映像と合わせてみました。曲の完成度は想像以上の仕上がりです。実際の編集でどういう感じになるのか、私も興味津々。早速、フレーム単位の本編集に取り掛かりました。
まず、曲の冒頭をシーンの適正位置に置いてみます。曲の余韻が数秒ほど長いので、曲か絵のどちらかを調整する作業が必要です。ここでは絵のほうを調整することにしました。
最初にシーンの絵をバラバラに解体し、重要なショットと曲の変わり目を一致させていきます。
話がちょっと逸れますが、前回のBGM打ち合わせで新規追加の「R10描写テストショット」をお二人に見せたとき、K氏からクオリティの差を指摘されました。R10描写が細密すぎて前後の8mm映像と調和していないということでしょう。20年前の8mm映画としては少しSFすぎの印象もあります。よって、R10描写は8mmカメラで撮影出来る程度の構図(昔風に言うと特撮っぽく)に修正してみました。真っ暗のFUJIマシン室にモニターがポツンってな感じの質素さです。
なぜこんな話を書いたかというと、実はこの曲の掛かるシーン内にR10描写、つまり受信側も描きたいと思っているからです。しかしインサート場所が決まりません。曲を何度も繰り返し聴いているうちに1つの案が浮かびました(詰まったとき、私は曲からシーンを想像することが多いのです)。
この曲の途中で10秒ほど打楽器音が止む箇所があるんですが、当然減った分だけ音圧が落ちています。曲単体で考えると変化を付ける作業はとても重要です。音圧を一旦下げることで、次に上がった際のインパクト(例えばサビの部分など)がリスナーに強く印象づくからです。しかしシーン重視に考えた場合、最高潮のクライマックスシーンで一瞬でも音圧が下がると勢いが殺される場合があるので注意が必要になります。
この位置にコンピュータR10の新規映像を挿入すれば曲の転調に意味合いが生まれ、絵だけでなくシナリオとの融和も取れると考えました。つまり、演出の一部に利用しちゃうわけです。実際に仮編集してみると、実に収まりがいい。C嬢のアレンジに感謝です。
次は、旧曲と一緒に消えてしまったSE(効果音)の追加です。どっかから拾ってきたSEや、実際にマイクで拾うSEなどを加えていきます。この作業、結構シンドイです。時には子供たちにも協力してもらいます。例えば、娘にレゴ・ブロックを床へばら撒いてもらったりとか・・・。まさに家族総出のSE収録です(笑)。
ほぼ形になりました。細かい調整などは完成が見えた頃に行います。シーン個別の作業としてはここまで。この状態で見ても、あれほど気に入っていた旧曲版(版権楽曲)より今回のほうが気に入っています。Cちゃん、素晴らしい曲だよ。お気に入りのシーンになりそうです。
2007年4月27日、BGMを担当するC嬢、K氏と顔を合わせての打ち合わせを行いました。1年ぶりに再会したC嬢。「デスノート」のミサミサちゃんルック?で登場。相変わらずの美人さんです。ミーティングは都内某出版社の会議室。DVDやCD再生用PCとスピーカを持ち込んで、実際に映像を観ながら具体的なディスカッション開始。
まずは、既に仮完成しているオープニング部分の映像確認。K氏作曲のBGMのマッチ具合と銃撃戦シーンの迫力に両氏も納得。K氏から、私の入れた打楽器音の音量が大きすぎるという意見が出ましたので、おいおい修正したいと思います。
続いて、C嬢が既に完成させた新曲(クライマックスで掛かる壮大な楽曲)を初めて拝聴。こりゃ素晴らしい! K氏も絶賛。事前に私が細かく指定した通りの楽曲に仕上がっています。後に映像と仮合わせをしたところ、タイミングもドンピシャでした。細かい調整は本合わせのときに対処します。
さて、残る楽曲をどういう形で振り分けようか。BGMには、旧曲を意識しないで作曲できるパートと、セリフとBGMが被っているため被せ作業(旧曲の上から新曲を被せる)が必要となるパートがあります。被せパートは通常の作曲法とは別の職人作業になるので、概ねK氏側が担当して仕上がり具合をチェックしてみることに。実際にDVDを観た結果、C嬢にはメインタイトル曲(20年前にご本人が作った曲をリメイク)、感動的な新曲などをチョイス。
エンディングに掛かる曲は新規に作り変える予定ですが、ここで私の提案を披露。人間側のフレーズAと機械側のフレーズBを、エンディング曲で混ぜてみたい。このABパートを同時演奏すると絶妙なアンサンブルを醸し出す、そんな演出をしてみたいと伝えました。
この提案に両氏は面白みを感じてくれたようです。機械側の曲は主にK氏の担当ですが、フレーズA&Bに係る部分はC嬢が担当することになりました。K氏も、そのフレーズBをご自分の担当曲に活用してもらいます。どういう結果になるか楽しみです。
最大の心配事は、やはりセリフとBGMが被っている箇所の処理。K氏もC嬢も難色を示していますが、とりあえず可能な限りやってみようことになりました。そういう私のデジタル作業も相当困難です。頭が痛いです・・・
ミーティング後、キックオフを祝って3人で軽く乾杯。いい作品に仕上げましょうね。
BGMの件はちょっと置いときまして、目標についてお話します。
このまま完成出来たとして、その媒体はDVDのような記録メディアになると思います。次世代DVD(ブルーレイ・ディスクやHD-DVD)が普及している可能性もあるので、状況に応じたメディアを選択することになるでしょう。
通常のDVDにも「片面1層」と「片面2層」があります。片面2層の場合は容量が倍になりますから、それだけ情報量が多く記録できます。容量全体を画質優先に振れば、それだけ綺麗に録画できるわけです。ただ残念なことに、私のテストでは「どちらにしても汚い」ようです(涙)。なにせソースはVHSテープ。それ以上の画質にはなりません。でも、ブルーレイとかに焼ければ圧縮による画質劣化がないので違いが出るかもしれません。それにはディスクの単価がもう少し下がらないと難しい状況ではあります。
DVD化(プレス)は業者に頼みます。耐久性や相性に問題が多いDVD±Rなどより格段に品質が良くなります。プレスする場合は、完成映像をDLT(TYPEIII / TYPEIV)という専用テープに記録して渡すのが一般的なようです。私はDLTなど所有していませんので、業界とのパイプを持つ仲間の協力が必要です。プレスと同時にDVDパッケージ制作や盤面のラベル印刷も依頼できます。
最初の1枚が完成すれば上映会が可能です。ビデオシアターのような会場を借りて上映会を行います。画質は期待できないため、DVD版の宣伝目的のような形になるかもしれません。上映会やDVDのパブリ(宣伝)は、それを仕事とする仲間たちにも協力してもらうことになると思います。なお、あまりにも上映向きの画質ではない場合は実施を見送り、DVD媒体のみで勝負します。
話しは前後しますが、この作品を正式な形にするための登録申請をします。私は素人なので登録条件などをよく知りません。詳しい仲間に協力してもらい、作品番号や著作権を獲得する作業を行います。本来これが第一の目的です。ディスクに作品番号が振られ、パッケージにはそのバーコードが入ることになります。(←この手続きに関しては事情に詳しいK氏から補足コメントが入っています。下記の「コメント」を参照)
最終工程でDVDを量産。再びパブリを打ち、ネット通販などを行って地道に観客を増やしていくことになります。儲けはあまり考えていません。っていうか赤字でしょうね。せめて、プレス費用が回収できればいいほうかも。大切なのは、作品をどれだけ多くの人に観てもらえるかです。これが第二の目的になります。
インディーズ作品として永久保存され、私たちの名前もどこかに残る。本数は少なくても、日本中にDVDが散らばっていく。アメリカ在住の仲間の協力があれば海外にだって。そういう成人式を挙げられたという満足感に私たち自身も浸る。それが第三の目的であり、最終目的になります。
年明け頃からBGM制作に入っていたK氏は、テスト的に難易度の高い曲を制作。仮ミックスの段階で一度聴かせてもらいましたが、十分な仕上がり。映像との合わせもバッチリでした。本編では0時寸前のクライマックス直前に掛かる予定です。多分このまま使います。
1月下旬、K氏はオープニング曲制作に入りました。
セラミック・シンデレラ本編では、メインタイトルが出る前に激しい銃撃戦が展開されます。観客を一気に映画の世界へ引き込むためです。ここのBGMは過去何度か変更してきました。しかし曲調を変えても、今一つ気に入らないのです。冒頭の会話シーンと銃撃シーンが一繋がりになっていないからだと思われます。おまけに銃撃を境に曲まで変わっており、分断感が強調されています。
そこで、K氏には前半は抑制を効かせ、後半徐々に音圧を上げ、銃撃開始と同時に最大音圧になるように依頼。もちろん秒単位の要望付きです。何度か変更を加えながらシーンをまとめていきました。完成したBGMはまさに要望どおりの1曲。映像との仮あわせでもマッチしており迫力十分です。
銃撃での転調箇所はBGMが主役。SEやBGMが時折主役になるような演出、私大好きです。K氏は現在、次のBGMへ作業を移しています。既存曲が完全に消去されていない被せ曲の制作になるので、テンポやキーの完全な一致が必要。困難な作業になると思われます。
一方、参戦が決まったC嬢。K氏とは一味違う困難があります。彼女は、私の思い入れが強い曲に勝るとも劣らないオリジナル曲を作らなければなりません。当然、正確な曲長、転調タイミングなどの秒単位指定もあるので、単に曲自体の完成度を超えた仕事が要求されます。
現在、彼女はサンプリング機器を使って音質を調整しています。状況によっては「本物の楽器」を演奏に加えることも検討中とのこと。来週開催するBGM打ち合わせが楽しみです。
現在進行しているBGM制作については、計画の肝だけに詳細に綴っていきたいと思います。
作品内に使用されている楽曲は、大小合わせて約40曲弱。そのうちの数曲はBGM担当:C嬢が20年前に作曲したオリジナル。残る30曲すべてが既成曲です。これをオリジナル曲に差し替えます。前項でも問題視したように、既存のセリフ音声は旧BGMと一緒に1トラックに収まっているため、約6割の旧曲は綺麗に消せません。判別できない程度まで消して、上から被せた新曲で掻き消すしかないのです。
この作業が必要なケースは、緊迫感のあるSF調のシーンに多く見られます。今回の計画を起案したK氏はデジタル機器で作曲・演奏もこなすので、新BGMの被せ作業を中心に行ってもらうことになりました。作業は特殊な職人芸が必要ですし、コンポーザー的なプライドも一部棄ててもらう必要がありますが、そのへんは百も承知で地味な作業も引き受けてくれました。K氏はSF調の曲が得意。アクションシーンのような激しい曲も担当しています。
逆に、完全オリジナル曲でいけるシーンもあります。これらは主に男女のドラマシーンに多く存在します。曲調も正反対です。ただ、これらのシーンは気に入った既成曲を使っており、絵コンテ段階から映像とのシンクロを意識した演出を行っています。今でも思い入れが強いシーンです。これに匹敵する新曲でないと、私自身が納得できそうにありません。
「機械vs人間」を描くセラミック・シンデレラ。SF調と恋愛調が入り混じる特異な世界観ですから、BGMでも違う曲調がぶつかり合うほうが面白い。SF調(機械側)がK氏なら、恋愛調(人間側)は別な作曲家、どう考えても20年前にオリジナル曲を作ってくれたC嬢に依頼するのがベストです。彼女は今でも音楽活動に精力的で、女性の感性も生かした素晴らしい楽曲を作ってくれると思っています。
K氏も賛同してくれているので、彼女に参加要請メールを出しました。やがて、彼女から返信が。
「是非参加させてください」
彼女の快諾は、計画が大きく進んだことを意味します。もう戻れません。あとは突っ走るのみです。
映像だけでなく音声(サウンドトラック)にもかなりの労力が伴ないます。
サウンドトラックは、「セリフ」「SE(効果音)」「BGM(音楽)」の3つで構成されています。今回はBGMをオリジナル曲に差し替えるのが本来の目的ですから、それを前提にした音声編集が必要です。この3要素が独立したトラックに分かれていれば苦労しません。しかし既存の音声トラックは、これらがミックスされて1トラックになっています。BGMだけを抜き出すことは、かなり難題です。
現在、1/30秒単位で音声を綺麗に修正していますが、どうにもならないシーンもあって苦戦中。SEを被せて目立たなくしたり、いずれ上から被せる新BGMで掻き消すなどの方法をシーンごとに対策しています。セリフの再録音(再アフレコ)が可能なら苦労はありませんが、20年も経つと再アフレコだって簡単にはいきません。さて、どうしたものか。
SEの追加は上記の難題に比べると容易です。しかも、SEを追加すればするほど音に厚みが加わり、効果を体感できます。今まで如何にSEが不足していたのかが分かります。
セリフ音声はモノラル(中央)、SEやBGMはステレオ(左右)で入れます。それぞれ音の定位が違うため、思ったよりセリフは聞き取りやすくなります。
このセリフの入っているモノラル・トラックは、当時カセット・テープから入れたアナログ録音。よって要らぬノイズが入っています。音声表示を波形モードにしてノイズ箇所(波形がピコッと飛び上がっている)を消したり、ノイズのないシーンの音を複写して差し替えたりすることで、可能な限り音を綺麗にしていきます。
こうして、映像だけでなく音声のクリーニングも行いながら、新BGMの算段を整えています。

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