予告編公開
本編の公開前に予告編を制作しました。セラミックシンデレラの世界が少しでも伝わればと思っています。時間帯によってはストリーミングが重いかもしれない。。。その場合はダウンロードしてからご覧頂くほうがいいかも。
ネットで予告編を観て辿り着いたという方、はじめまして。この作品は一人でも多くの人に観ていただきたいという願いをこめ、20年の時を経て、間もなく自主DVD化されます(現在準備中です)。皆さまからのメールやコメントを心よりお待ちしております。
本編の公開前に予告編を制作しました。セラミックシンデレラの世界が少しでも伝わればと思っています。時間帯によってはストリーミングが重いかもしれない。。。その場合はダウンロードしてからご覧頂くほうがいいかも。
ネットで予告編を観て辿り着いたという方、はじめまして。この作品は一人でも多くの人に観ていただきたいという願いをこめ、20年の時を経て、間もなく自主DVD化されます(現在準備中です)。皆さまからのメールやコメントを心よりお待ちしております。
脚本:K氏による連携小説執筆が再開されました。一般公開はDVD配布開始と同時に行う予定ですから、しばらくは仲間内でディスカッションを繰り返すことになるでしょう。本編で足りない部分や矛盾をうまく解決させながら、全体を壮大な物語として完結させられたらと思っています。
DVDのほうは、K氏が現在パッケージデザインの依頼を検討中です。小説版が完成するころまでに仕上がればいいので、ノンビリやっています。完成DVDは実費程度で配布する予定です。体制はまだ整っていませんが、「DVDを観てみたい」という方がいらっしゃいましたら、今からでもメールにてご連絡を頂ければ完成次第に対応いたします。お待ちしています。
本編完成後では初めて、K氏と二人きりで打ち合わせを行いました。DVDの完成形態、連携小説、ブログなどの方向性を決めるためです。場所はいつものビアホール。
当初は、いきなりDVDマスタの制作を行う計画でした。しかし、まずは自主制作らしいスタイルでスタートさせることにしました。プレスではなくDVD-Rをベースにします。ただ、パッケージや盤面はデザイナーさんを迎え、しっかりと制作できればと思っています。
「欲しい」と言ってくださるファンの方を中心に、実費程度で配布する予定です。作品を広く知ってもらい、そこから次のステップへと展開できればと考えています。
本編と連携するネット小説は、脚本:K氏が多忙のため現在休止中です。今回の打ち合わせで、物語の全容が明らかになってきました。あとはK氏の頑張りに期待したいと思います。
ネット小説版は、当面フリー公開していきます(時期未定)。ある程度固まってきたらダウンロード可能にする予定です。
苦労の本編制作は一段落。学生時代は学園祭での上映が目的で制作していましたから、大抵はその直前まで仕上げに追われていました。21年前に初公開した8mm版セラミックシンデレラに至っては、完成したのは学園祭最終日の夜です(笑)。今回のセラミックシンデレラ完全版の場合、本編が完成しても今のところ何の変化もない。そんな完成は今回が初めてかもしれません。
本来の目的であるDVD公開イベントは、これから打ち合わせを行う予定です。DVD化するには、その原盤に当たるマスターを作らなければなりません。DVD単価などとのバランスを考えながら、原盤制作の方法も検討する必要があります。
DVD作品をマクロに楽しむために並行して企画しているWeb小説も、脚本担当:K氏が今後執筆していきます。本篇の過去と未来を描く予定の小説版は、すでに過去分は完成。ご本人が多忙につき、現在のところ中断されていますが、再開が楽しみです。DVDパッケージに小説ページへのURL(またはパスワード)を明記し、DVDを観てくれた正規観客の方々に広く物語を楽しんでもらおうと思っています。
DVDに先駆けて、予告編をネットで先行公開しようという話も出ています。誰が作るかは別として、面白い試みかもしれません。
そういった作業の準備として、本編素材を高画質のままミニDVテープに保存したり、使用したオリジナルBGMを整理したりしているところです。
2号試写DVDの感想を受け、一部の手直しを行い、本日セラミックシンデレラ完全版が完成いたしました。上映時間は1時間57分。K氏の企画立案から1年と半年。長かった本編制作期間は終わりました。BGMチームの皆さん、感想・意見をくれたスタッフの皆さん、忙しい最中にお付き合いくださって本当にありがとうございました。
有りものの再構成というガッチガチの縛りと対峙するのは、困難を極めました。しかも、ほとんどのセリフは再アフレコ不可です。セリフと旧BGMが被っている部分、旧SEと被っている部分など、1つひとつ解決策を考えていきました。直したくても直せない箇所はありますが、検討の上で修正不可能と結論づけることで納得がいきます。今後の人生で後悔の念を持たないようにしないと。これが本当に最後の機会なんですから。
とはいえ、修正すれば次の修正箇所が現れるという無限ループは、締め切りの重要性を感じましたね。良くも悪くも、映画とはバランスの芸術なのかもしれません。
スタッフ同士で激論の末、みんなの意見も取り入れた最終完成版。評判は上々でした。これにて本編をFIXさせ、今後は修正は行わないつもりです。
次は、いよいよDVDプレスへの算段と、ネット小説の準備です。予告編を作ってネットで動画公開なんて話も出ています。作業は第二段階へと入っていきます。一人でも多くの観客に観てもらえるよう、きちんと準備していきたいと思います。
キャストの一部にも配られた初号DVD。新しいBGM、新しいシーン、細かな映像や音の調整。20年前に断念した事柄を出来るだけ実現させたパブリック版は、とりあえず身内には評価をいただけました。
初号から出てきた新たな修正要望案にも前向きに取り組みました。要望同士がぶつかり合うことだってあります。その場合は、私の監督権限で判断させてもらいました。
最後に残ったのは、英字の字幕。英語が話せない我々が作った英文では極めて怪しい。たまたまアメリカ在住のスタッフ:N氏が日本に帰国してきたので、早速校閲を依頼して無事修正完了。昨夜、何度目かのレンダリングを掛け、DVDにオーサリングしました。
そして今日、最終修正を施した2号試写DVDをスタッフ&キャストの一部に発送しました。今回のプロジェクトに係ったメンバーが対象です。これで大きな問題がなければ、セラミック・シンデレラは完成となります。
スタッフに観てもらったゼロ号試写DVDの感想や要望を受け、約一週間ほどかけて修正作業を行いました。大した変更ではありませんが、全体を通して観やすく、そして聞き取りやすくなったかと思います。
〆切がないというのは、映画の世界ではエンドレスを意味するようです。直せば直すほど気になるところが生まれてきて、永遠に修正地獄が続きます。本来、公開日や放送日の〆切までに、どれだけ投入できるかが勝負なのでしょうね。私も少し前に〆切を設定して作業を進めてきましたが、今回キャストの一部にも送付する初号試写DVDから出る感想を受け、その修正をもって「完成」にするつもりです。その後は致命的な問題以外、触らないことにします。
映画は妥協の産物と言われていますが、今回の作業を行ってみて、妥協こそアイディアの見せ所だと感じました。ぶち当たる問題点をどのように対策し、違和感なくストーリーを進めていけるか。これもまた、映画制作のひとつの醍醐味かもしれません。
初号試写DVDは明日、スタッフとキャストの一部に発送します。
BGMが全曲完成して一週間、ついに本編が仮完成しました。
BGMチームのお二人も、自分の曲がどのように使われているか気になることでしょう。なかなか3人で集まって観る時間が作れないせいもあり、スタッフだけで観る試写(ゼロ号試写)は、各自自宅のTVで鑑賞することになりました。
スタッフからの感想を受け、手直しすべきところがあれば手を入れ、次はキャストの皆さんに送付(初号試写)して観てもらう予定です。そこから出てくる感想も参考にしながら、最終的な修正を行い、めでたく「完成」でございます。完成映像はminiDVテープに落とし、やがてDVDマスタ制作へと移る段取りです。
企画の発足から1年4か月。仕事を持ちながら行う作業は、過酷な生活パターンを生みました。我が家では、夜な夜なPCの前で編集作業をするパパの姿は「当たり前」の光景として定着。BGMチームの家庭でも、似たような光景があったことでしょう。
そういった生活も、間もなく終わります。寂しいようなホッとするような。もうひと踏ん張り、頑張ってみます。
BGMも僅かとなりました。C嬢が手掛ける楽曲は、どれも心情的でドラマティックな割り当てが多いのですが、最後のミックスダウンで手こずっているとのこと。そこで、もう一人のBGM担当者K氏と私で、彼女の個人スタジオにお邪魔する事にしました。K氏にミックスダウンを手伝ってもらうためです。3人が集まっての作業、実はこれが初めてです。
C嬢(写真)が完成させたBGMのMIDIデータに対し、K氏がミックスを施します。ミックスダウンとは、各楽器の音圧やエフェクトを調整し、バランスを整える作業です。作曲とは一味違う能力が必要なようです。K氏は彼女の曲を次々と調整していきます。
私の出す要求は極めて抽象的なものですから、アレンジ変更があればC嬢が修正し、音に要求があればK氏が直す。それを繰り返しながら、画面に合うBGMに近づけていきました。
18時に作業は完了。C嬢に依頼したすべての楽曲は、この瞬間完了しました。特にクライマックスに流れる壮大な曲は、この映画の核になる大切な曲。昨春にフレーズが完成してから何度も修正やダメ出しを繰り返し、C嬢とバトル?しながら拘り続け、ほぼ1年掛けた力作です。BGMチームが二人羽織で完成させたことは二人の長所の融合であり、完成度も大きく飛躍できたと思います。C嬢、長い間ご苦労さまでした。
残るはK氏の2曲です。私の編集も、最後のミックスダウン中。もう間もなくです。
作品の感動には、自主もプロもありません。もし私がプロ(それで喰っている人間という意味)だとして、さまざまな理由で駄作を連発するくらいなら、むしろ素人のままの身分で、自由に表現できる自主制作を大切にしたい。たった数人の観客でも、その皆さん全員が楽しんでもらえるような作品を残せれば。「セラミック・シンデレラ」完全版制作は、その目的のために進行しています。
さて、BGMは残り7曲。K氏、S嬢ともに1月末を期限にBGMの全曲完成を目指しています。私のSE作業も、ラストシーンを残すのみとなりました。仮DVDを何度も視聴するチェックを繰り返し、追加・修正の可能な個所を手直し。BGMが届けば、その曲を宛がい、映像を含めた調整を行います。
BGMが1月末までに仕上がれば、2月を目標に仲間内での全編確認を行いたいと思います。どこかの会場に集まれればベストですが、皆さん多忙なので、仮DVDを郵送して各自自宅で確認というスタイルになるかもしれません。
その後、一部手直しののち、3月にはDVDプレスの算段に入れればと思っています。
新BGM作曲も、残すところ9曲のみになりました。SE(効果音)も全体の9割を入れ終わったので、途中経過の確認として作品全体をレンダリングし、その後DVDに仮オーサリングしました。
久しぶりにDVDプレーヤで冒頭から通し観です。大型TVで再生したセラミック・シンデレラを観ながら、映像やBGM、そしてSEなどを細かくチェックしていきます。
今回は音声、特にSEとBGMのバランス確認が中心。メモ用紙を片手に、「おや?」と感じた部分をリアルタイムに書き留めていきます。
「○のSE下げ」「○の足音追加」「○のBGM音圧上げ」などなど・・・
ときどき、消し忘れたと思われるヘンなSEが聞こえたりと、苦笑いのミスも目立ちます。最後まで観終わった段階で、メモ用紙は30か所以上の箇条書きで埋まりました(笑)。これらを1つひとつ修正し、残りの9曲が完成して届くたびに、映像を含めたタイミング修正を行っていくことになるでしょう。
セリフ・SE・BGMのバランス調整時、いつも判断に迷うのは、観客の鑑賞環境のことです。小さいブラウン管TVと大型ハイビジョン液晶TVの違いでも、必要なSEの分量が違うようです。大画面で観ると、どうしてもSE不足を感じてしまいます。
音の再生環境に関しても、内蔵スピーカでの再生、シアタースピーカ・システムでの再生、ヘッドフォンでの再生の違いがあります。これら視聴環境によっては、特定のSEが聞こえなかったり、逆に大きく感じたりとバラつきが生じます。
感覚的な話なので、私の場合は可能な限り多岐な再生環境で視聴を何度も繰り返し、中庸点を探しています。正解を見つけるのは結構難しい作業。
これから年末に掛けて、メモ用紙に書かれた箇所の修正作業に取り掛かることにします。
BGM制作もおよそ半分以上の楽曲が完成。激しいアクションや感動的な盛り上がりなどなど、後半戦は難易度の高い曲が目白押しです。今後どのような配分で制作していけばよいのか。そのあたりを来週、BGMチームと会合を開いて調整する予定です。よって、BGMの話はとりあえず会合まで先送りにして、今回は映像の話をしたいと思います。
英語の台詞を加えた追加宇宙映像は概ね完成し、私の映像制作は8mmフィルム部分のテコ入れへと作業を移しています。ここでは、①新規映像の差し替え、②特殊効果の付加、③既存ショットの取捨選択、が中心です。ただ、項目③の作業は昨年までの段階でほぼ完了しているので、何かのついでに調整している程度です。
項目①の作業とは、当時の雑なショットを新規制作した映像に差し替える作業を指します。8mmカメラはもう所有していないため、必然的にDVカメラを使います。
対象は登場人物の映っていない静物描写です。例えば、「卓上時計」が何時を指しているのか分かり難い映像や、公式文書(なぜか手書き)がアップで映るシーンなどを、再撮影した新規ショットに入れ替えます。あ、もちろん公式文書は新規にそれっぽいものを制作していますよ(笑)。ビデオ映像と8mmフィルムの画質差は、映像にノイズや傷を被せたり色合いを変えたりして、出来る限り馴染ませる努力をしています。完璧とはいきませんが少しはマシになるので、宇宙映像で散々試した作戦を取り入れています。
項目②の作業とは、当時不可能だった処理をデジタルの世界で追加・修正する作業を指します。先日は、室内に立ち込める煙をデジタルで加えてみました。演出上、そのシーンには煙が充満していく効果が欲しかったのですが、撮影時に発炎筒を焚くには事前に消防署への申告が必要だったり、消火機器を用意するなどの手間が掛かります。時間的にも余裕がなかったので当時は断念しました。今回モヤモヤした煙の映像を制作し、8mmフィルムに加えてみました。BGM同様、デジタルリミックス作業の醍醐味と言えるでしょう。
スタッフからは他にも何点かテコ入れ案が出ていますが、難航しています。不思議なもので、簡単そうな作業に難航したり、難しそうな作業がアッサリ出来たりして・・・。私がソフトを使いこなせていない証拠でもあるわけですが、試行錯誤の時間はとても勉強になりますね。
私がAfter-Effects等で作り出せる範囲でしか実施しませんが、当時のイメージを出来るだけ再現するよう頑張っています。
暑いよ~、暑い・・・
この夏の気温は一体どういうことでしょう。先日は最高気温の記録を更新(40.9℃)したそうで、これじゃ一日中温泉に浸かっているのと変わりないじゃないですか!
先月まで爆発的に進めていた追加宇宙映像が終わり、次は8mmフィルム映像のテコ入れだぁ~!と気合を入れていたのも束の間、この暑さじゃパソコンが持ちません。仕事に行く前の貴重な2時間がまったく使えないのです。夜勤が多いため、起きるのは昼前です。目が覚めると汗でビッショリ。自室の気温は35℃。ふざけんなよ・・・と独り言を呟く私。
寝たまま熱中症で死亡しそうなので、最近はエアコンを弱めに付けています。編集専用PC「VAIO」くんも、カバーを外してミニ扇風機の風を直接内部に当てて強制的に冷やしているんですが、それでも作業ができるのは夜が中心。どうしても制作ペースが落ちてしまいます。
気温とは別に、制作ペースを落としている原因があります。それは編集データの不安定さです。2時間にも及ぶ巨大なシーケンスデータは、パーソナル・ユースの限界を超えて複雑化しています。ちょっと手早く指示すると「スコン!」とソフト自体が落ちてしまうのです。
5分間隔で自動セーブさせていますが、数分前の微妙な指示が消えてしまうのはイタイ。指示をやり直す手間はペースと集中力を削ぎます。最近は10分に一度は落ちる頻度になってきました。
これを解決するには、映像だけでも先に完成させてしまうしかありません。デジタルは何度書き出しても劣化は起きませんから、固めた映像を編集データの中に再配置後、それ以外の映像データを全部消去してしまうのです。こうすれば、音声データを編集可能にしたまま映像だけ軽くできます。効果がないなら、映像も音声も一度固めてしまって、新編集データとして扱うしかないですね。BGMや効果音を「追加」する程度しか出来なくなりますが、仕方ありません。
9月初旬にはBGMチームのお二人と第2回打ち合わせを行う予定です。編集的には厳しい状況になりつつありますが、なんとかフィニッシュまで頑張ります!
新BGMの差し替え、宇宙映像の追加、英語台詞のアメリカ録音などなど、徐々に完成体へと近づいてきたセラミックシンデレラ。年明けにスタートして早半年が経過しました。
先日、一部のスタッフと暑気払いの会を行ったとき、みんなにDVDを渡しました。その段階までの未完成本編をDVDーRに焼いたものです。これは私にとっても、かなり勇気のいることでした。自分がまだ納得できていない段階の本編を観せることは、身内(スタッフ)限定とはいえ、出来れば避けたいところ。だって、下手をすれば各スタッフが持つパブリック版のイメージやヤル気が損なわれるかもしれないんですからね。BGMはアチコチ抜けたままだし、効果音も全く手付かずの状態でした。
しかし、意見をもらうとすればこのタイミングがイイのも事実。丁度、追加宇宙シーンの映像化が済んだところだったし、既に完成したBGM部分がどのように映像と合わされているか知ることが出来るため、思い切って「限定公開」することにしました。
BGMの出来や合わせ具合、宇宙映像・・・。身内から今の段階で否定されたら、制作構想自体を見直さなくてはなりません。
数日して、スタッフから感想が届き出しました。よかった、概ね受け入れてもらえたようです。旧BGMが抜けている部分(新BGM完成待ち)も多いため、そのあたりの違和感は仕方ないところですが、新BGMに差し替えている箇所の感想が少ないことに私は注目しています。違和感があれば大なり小なり意見が出るハズ。つまり、それだけ新BGMが溶け込んでいる証拠ではないかと。20年間、旧BGMに慣らされたスタッフでも気にならない(または、言われなければ気が付かない)レベルに達していると判断しています。
DVDを観たBGMチーム側からは、一部手直ししたいという要望が出ました。監督の私だけでなく、各人が納得のいく仕事を目指してくれています。とても嬉しいことです。とても頭が下がる思いです。
最近、PCの熱暴走が怖くて、日中の作業があまり進みません。今年の夏は、どうしてこんなに暑いのでしょう。10年後、今回のスタッフたちで同窓会でも開いたとき、「あの年は暑くてさぁ~」とか「亜熱帯化したのはあの年からなんだよなぁ~」なんて、語り合っているかもしれませんね。
さぁ、制作作業は後半戦に突入します。もう少しで季節はうつり変わり、私が一年で一番燃える「秋」がやってきてくれます。これを起爆剤にして、一気に加速させたいと思っています。
追加宇宙映像、全60ショットがついに完成!
「ヨッシャァ~!」と、一人自室のパソコンの前でガッツポーズ。ジョッキに注いだビールで静かに乾杯しました。このシーンの追加を決意し、5月にAfter-Effectsを導入。使い方を必死に学習しながら、10数年ぶりに絵コンテを作画。そして、オープニングの宇宙映像から順次、毎日少しずつショットを仕上げていきました。先に難易度の高いところから取り掛かり、技術的な可否を見極めていきました。
そして、全ショット完成。正確には、とりあえず全ショットの映像化を済ませただけ。予定より早く、1カ月半ほどで終わりました。先日、これらの映像を本編に組み込み、全体の流れをチェック中。
ざっと観ると、難易度の高いショットより、何てことないシンプルなショットのほうが気に入りません。緊迫感のある激しいシーンはカット割りがめまぐるしいので誤魔化しが効くのですが、大人しいシーンは1ショットの表示時間が長めなせいか、模型っぽさが強調されてしまいます。今後何度も映像を見直して、状況により再作成やカットを割りで対応していきたいと思っています。各ショットのシーケンスデータ(指示データ)は全て残してあります。
ホンモノと見間違うほどの映像を目指しているわけではありませんし、ここが映画の売りでもありません。あくまでもストーリーの盛り立て役。学生の自主映画というカテゴリで考えれば、映像のクオリティより、今何が起きているのかを正確に表現することに全力を傾けるべきでしょうね。そのへんをきちんと自覚しながら、何か閃いたらテコ入れしていこうと軽く考えることにして、今後は先の作業へ向かって頑張ります。
そうそう、先日スタッフ・キャストの一部と暑気払い会を行いました。脚本のK氏、村上刑事、ヒロイン恵美さん、そして私の4名。終電に乗り遅れるほど盛り上がり、各自ボロボロ?になりながら自力で帰宅しました(笑)。
デジタル編集も後半戦に突入。BGMチームの制作した音楽や、超複雑に入り組んだ編集シーケンス、そして新規追加映像などなど、ハードディスクはデータで一杯です。ここで一番怖いのは、ズバリ「パソコンのトラブル」。
PCを仕事や趣味に使用している人なら、一度はPCトラブルに泣いた経験があると思います。特にハード系のトラブルは怖いですねぇ。私の使っているVAIOは、もう6年目の古株。いつもクラッシュに怯えています。本体故障も怖いですが、もっとも怖いのがハードディスク(HDD)の故障。今までの作業が全部”無”に戻る・・・。考えただけでも鳥肌が立ちます。
私は仕事も趣味もPCドップリの生活なので、HDDトラブルでデータが消えた!なんてトラブルが無いように、それなりの対策を施しています。もっとも確実なのは「データの二重化」。早い話がバックアップ(コピー)をとること。
PCのHDDは「Cドライブ」以外に、もう一つ別のドライブが用意されているのが普通です。Cドラで作業しているとしたら、もう片方にもデータのコピーを残せばいい。これで安心!。
本当に安心でしょうか・・・
実は別ドライブといっても、大抵は同じHDDの中を区切って別ドライブのように見せているだけ。もしHDD本体が壊れたら、コピーも含めて中身は一瞬でパー。じゃあってんで、VAIOはもう1個HDDを増設してあります。ここをコピー先にしておけば大丈夫。2台同時に逝かれることはないでしょうから。
本当に安心でしょうか・・・
PCには電源部というパーツがあって、すべての内蔵機器はここから電気が供給されているのですが、この電源部が逝かれると、ショートや強烈な突入電流が流れまくります。これに晒されると、HDDは一瞬でパー。同じ電源部に繋がる機器は、運が悪いと全滅です(私は別なPCで、過去2回体験したことがあります)。
じゃあ、全く別のPCを用意して、そこをバックアップ先にすれば大丈夫じゃん!。PC間をLANで繋いで相互バックアップを取ればいい。ときにはDVDにも焼いて、さらにダメを押せばいい。
ここまでしておけば、データ消失の悪夢はやってこないでしょう。でも、もともと心配性な私。最近ではUSBで接続する外付けのHDD装置を購入し、さらにそちらにもバックアップを取りながら作業しています。映像データは容量を食うので何百GBも消費する厄介者。制作したファイルは、作業終了後に必ずバックアップを取りながら次へ進んでいますから、その手間だけでも重労働です。トホホです。でもデータが消えたら、もっとトホホです・・・。
「あと1年くらいは壊れないでほしい」とビビリながら、今日もPCに凄まじい負荷を掛けまくっています。もし雷が落ちると、家中の機器が壊れるんだよなぁ。それには、サージ対策のされたAC電源コンセントを買えば・・・。作業中にブレーカが落ちたら? そのときは無停電電源装置を用意すれば・・・。ムム、まだまだ穴だらけじゃん!
本当に大丈夫でしょうか・・・
セラミックシンデレラはSFラブストーリー。宇宙工場が出てくる以上、宇宙空間のシーンも描くことになりますが、当時の制作環境では映像での再現が困難でした。トライはしたものの特撮シーンの大半はカット。宇宙の描写がほとんどないSF映画になった事は、以前にご紹介したとおりです(涙)。
現存する絵コンテを読み返すと、結構スペクタクルな場面を構想していたんだなぁ~と感心するやら呆れるやら。でも今のデジタル環境なら、ある程度は再現できます。このシーンの追加に踏み切るか否かで、かなり悩みました。少しだけ新規映像を加えると画質差が目立ってしまうので、むしろジャンジャン投入したほうが目に慣れる。スタッフの意見にも促され、宇宙空間シーンの補完作業に取り掛かっています。
動画素材はあまり使用していません。基本素材は「写真」です。20年前に業務用カメラでK氏が撮影した高解像度のポジフィルムや、新規に用意した各種模型のデジタル写真など。あと、特殊効果制作ソフトAfter-Effectsで再現できるCG映像を上手く取り入れて各場面を構成していきます。新しく描き起こした絵コンテは約60ショット。写真をベースにしている理由は簡単、アニメーションで再現したかったから。
もともと実写とアニメの融合を狙っているとお伝えしましたが、新規映像はまさに写真でアニメを作っている感覚です。もし動画(ビデオ)で似たようなショットを実現しようとした場合、広大なセットと緻密な照明が必要になり、我が家では簡単に撮影できません。またDVカメラで撮影すると画面解像度が最初から720×480サイズ(完成時の解像度と同じ)になるため、デジタル編集時にズームアップでもしたら画像が荒くなります。つまり、すべてを撮影時に対処しておく必要が出るので、映像の良し悪しはカメラ側の動かし方に掛かっています。もうこうなるとデジタル編集ではありませんね。20年前と同じことを繰り返すだけです。
しかし静止画の場合、photoshopなどを使えば自由に、簡単に素材を加工できます。解像度だって何倍も大きなサイズで作れますから、デジタルズームをしたって綺麗なまま。あとはこれら静止画を組み合わせ、After-Effectsに取り込んで動き(アニメート)をつければいい。模型撮影にセットも要らないし、照明も太陽光でOK。
しかし、立体的な動きが苦手なのは通常のアニメと一緒。課題はやはり、二次元素材を使って如何に三次元映像っぽく見せるか、です。絵コンテで動きを想像し、その動きのみにしか使わない構図で素材を用意(撮影)しておくことが大切になります。無理な場面は、After-Effectsとphotoshopだけを駆使した擬似CGを作り、演出的な逃げ手で凌いでいます。
約60ショットのうち、現在33ショット完成。今月中には全ショットを完成させたいと思います。
色補正テストを終了したので、映像の差し替え作業を開始しました。新規にプレミアを立ち上げ、新旧双方のテレシネ映像を並べます。旧映像は16に分割されているので、この単位で1つずつ作業。使えそうなシーンを旧映像と差し替えるわけですが、前述したように再生速度が違うので(新映像のほうが速い)、まず新映像にスローモーションを掛けて引き伸ばします。比率は99%。これで旧映像より1分あたり0.5秒(15コマ)ほど長くなります。長さをピッタリに合わせないのは、スローモーを掛けたとき自然に見えることを優先したため。小数点以下の%指定は動きに無理が出るからです。
タイムライン上でショットの切れ目を頭合わせして、コマ単位に表示させた映像を同時に横スクロール。新旧の動きをズレをチェックしていきます。しばらくするとショットの切れ目で2~3コマのズレが出ますから停止。新映像の一部をカットし、そこから再度頭合わせをして続行。これを繰り返していきます。8mmフィルムの編集と同じくらい目に悪い作業・・・。完了すると新旧の映像的長さとタイミングはバッチリ合います。
次に、新映像に対して色補正を掛けます。ショットによって掛け方が違いますが、大抵は赤と青の調整で行います。ショットによっては明度・コントラスト、ゲインなどの値もいじります。私個人の判断だけでなく家族にも観てもらって、色合いの限界点を探ります。あくまでも補正なので汚い映像が綺麗になるわけではありませんから、劣化が気にならない程度にするのが精一杯です(補正すると逆に汚く見えるケースも)。補正が完了したら、タイムラインに配置した映像を交互に切り替えて新旧を比較し、使わないほうを消去。基本的にはシーン単位に検討します。最終的にその「混合映像」を1ファイルとして書き出し、準備完了です。
さて最終工程に入ります。本編の編集データにこの混合映像を反映させましょう。まず本編で使用していた旧映像のファイル名を別名に変えてからプレミアを立ち上げます。すると「○○ファイルが無い」と警告してきます。そこで「これを使え」と混合映像のファイル名を指定すれば、一瞬で差し変わりました。今まで指定した特殊効果やカット編集のデータがそのまま反映されています。大成功!
誰も褒めてくれないので一人で自分を労い、タバコを一服(笑)。この調子で残りの映像ファイルを仕上げなければ。これをあと15回も繰り返すのか・・・(涙)
再テレシネを行ったミニDVテープを受け取りました。『画質が落ちる』『色の補正が掛けられない』というデメリットがあるということでしたが、どういう仕上がりなのか。早速、自宅のTVで再生確認を行いました。
確かに前回のような画面のブレはまったく出ていません。ピントは前回ほどのシャープさがありませんが、現状よりは良さそうです。屋外シーンが写りました。「こりゃダメだ!」。色が全く出ていない。完全に退色してしまっています(写真上段)。セピア調だったり青一色だったり、シーンによっては斑状の色むらになっています。前回のテレシネは色補正されていたためか多少緩和されていましたが、う~ん、残念。
しかし、屋内や夜間シーンは割と観られます。退色の度合いが比較的少ないのです。テスト的にデジタル色補正を掛けてみました。少し青と赤を強めに掛けないと変化が薄いのですが、かなりマシな映像になるようです。各シーンの状況により補正のバランスもそれぞれで、結構手間が掛かりそう。
もう一つ、面倒な問題を発見。それは懸念していた再生速度。テレシネマシンの個体差もあるとは思いますが、20年前のテレシネ映像(現状)と比較すると10分間で約30秒もズレています。う~ん、1分で3秒もズレるとは・・・。想像以上のズレ具合です。せめて「遅回し」だったら切ればいいので簡単だったのですが、ほんの少しだけ早回し(逆に現状のほうが低速なのかもしれませんけど)なのです。どちらにしたってスローモーション掛けて、映像を引き伸ばさなくてはいけないわけですよ。対策として考えていた「スーパースローモーション作戦」ではかなりやり難い速度差です。途中までスローモー・テストをしてイヤになっちゃいました。
「普通の自主映画監督」ならココでギブアップしますが、あいにく私は「とんでもなくスゴ~イ自主映画監督」なので、この程度のことではメゲません。次の作戦を考えました。
このテレシネ映像を一旦繋いで、一括して微妙なスローモーションを掛け、現状の本編よりほんの少しだけ長い映像を作成します。このとき同時に色補正も行っておきます。その新映像をベースに必要なところだけ抜き出して編集すれば、切るだけで済むって算段です(え?誰でも思いつくって?)。
いずれにしても昼間のシーンは使えないし、使えそうなシーンでも速度の調整、色の補正などかなり手間が掛かるのは確かです。部分素材としてしか使えないのでテレシネ代金はディスカウントしてもらいました。折角の映像なので大切に利用したいと思います。
この先もいろいろ問題が起きるでしょう。大丈夫? もちろん大丈夫ですよ。私は「とんでもなくスゴ~イ自主映画監督」ですから(爆)。
先日実施したテレシネ作業。仕上がったDVテープを大型TVで再生確認しました。うん、確かに画像は綺麗だな。多少褪せ気味だけど、酷いところはデジタルで色合いを整えれば何とかなるか・・・などと考えながら試写。
ところが、しばらくして違和感を感じ始めました。三脚に固定して撮影したショットなのに、まるで手持ち撮影だったかのように揺れるのです。しかも、カットのつなぎ目(テープ貼り)の0.3秒前あたりから、フレーム全体が上方に持ち上がる現象が認められます。
正常なシーンもあるのですが、それは極わずか。4本に分かれたテープ全てで同じ現象が起きています。しばらく画面を眺めていたら画面酔いしそうな印象を受けます。
「これでは使えない」。急遽、営業のS氏に連絡。その後、現像所の技術者の方と直接話しました。詳細は分かりませんが、今回使用したテレシネマシンは構造上そのような現象になりやすく、これが限界であるとのこと。画質は綺麗だし色の補正も行えるとのことで、非常に残念です。もう一台、違うテレシネマシンがあるのでそちらで試させて欲しいと仰るのでOKしました。
しかし一長一短あります。こちらはフレームの1コマを押さえながら取り込む構造なので画面の揺れは発生しません。問題は画質。少し悪くなるというのです。しかも色の調整も効かないとのこと。
う~ん・・・まぁ仕上がりを観てから考えるか。
ということで2度目のテレシネです。20年前に実施したときも、1回目はいろいろな不具合があって再テレシネした過去があります。私とテレシネは相性が悪いようです・・・。
本日フィルムを現像所のE氏に手渡しました。初対面のE氏、映画好きということで話に花が咲きました(Eさん楽しかったね!)。よろしくお願いしますね。
さて、来週仕上がります。前回のテレシネ画質ならまだしも、現状と同程度なら実行した意味がありませんからね。気に入らない場合、話はキャンセル。ドキドキです。
実施を匂わせていた8mmフィルムのデジタル・テレシネ。K氏の知る某大手映画会社の現像所にお願いすることにしました。大手の現像所ということで、ミニDVテープへのダイレクトなデジタル化も容易に可能とのこと。8mmフィルムはあと数年で厳しい状況になってしまうらしく、今だから間に合うテレシネ作業といえそうです。
先週、K氏も同席で映画会社営業のS氏とお会いしました。映画の話、マンガの話、ときどき技術的な話。世代が近いので大いに盛り上がりました。とりあえず翌々日にフィルムを受け渡すことになり、私の勤める某新聞社まで受け取りに来て頂きました。
早速、現像所に回されたセラミック・シンデレラのマスター8mmフィルム。長期間押入れの箱の中に入れていたので保存状態が気になります。S氏の話ではフィルム同士が癒着してしまうケースも多く、まずはテレシネ可能か検査するらしいです。現像所の検査の結果、「20年前とは思えない綺麗な保存状態」という結論を頂きました。
作業は順調&迅速に進み、当初の予定より早く本日受け取りました(再びS氏に届けさせてしまいました。ご足労掛けてすみませんでした)。8mmフィルムは4リールに分割されているので、管理しやすいようにテープも4本に分けています。
社内にある喫茶コーナーでS氏と録画状態をチェック。DVカメラの小型液晶モニタで再生したのですが、かなり綺麗な映像に感じました。S氏も感心しきりです。
ただ、こればかりは大型モニターで観ないと正確な色合いと画質はわかりません。明日にでもTVで再生チェックをしてみます。
今回のパブリック版制作では新BGMの製作だけでなく、20年前に描けなかった物を実現するという夢もあります。当初は「なるべく8mmフィルムと溶け込むように」を大切にしていましたが、実際にテコ入れを続けていると、そうも言ってられないというか、どうしても追加映像が必要になってきます。絵コンテに描いていながら思いっきりカットした宇宙空間の特撮シーンなどが数多く存在し、ある程度再現しないと話が分かり難いシーンも存在します。
そこで今回、特殊効果制作ソフト「アフターエフェクツ(After Effects)」を導入しました。以前ご紹介した編集ソフト「プレミア」でも多少の映像加工は出来ますが、緻密な作りはちょっとムリ。このAEは特殊映像に特化しており、プレミアと長短をうまくカバーし合えれば最高の映像作りが出来ます。同じアドビ社の製品で互換性が高く、とってもシームレス。画面操作もプレミアとよく似ています(写真)。
ハリウッド・レベルの映像も作り出せるソフトですが、卓越した操作経験と超高価な追加プログラム(プラグ・イン)が必要です。お金も技術もありませんし、一部分だけハリウッドにしてど~する!ってな感じもするので、宇宙空間シーンはなるべく当時の模型写真などを使い、縛りの中で最大限の努力をしているところです。
問題視しているのは映像クオリティの差。8mm映像と新規映像、どうしたって格差が生じます。この件について先日、K氏から「むしろアチコチいじって20年前の理想を具現化するという前提で制作すれば、違和感は薄れるかも」という意見を頂きました。つまり、観客と「暗黙の約束」を作るということです。まぁ、実写映像の中でアニメが動いている映画だってあるんですから、そういった約束事を事前に了解してもらえればイケるかもしれません。適度に溶け込む工夫もしながら試行錯誤しています。
「今の自分に出来るレベル」。これを今回の限界値とします。20年前に考えていた演出などを当時の絵コンテを読み返しながら、身の丈の範囲で1ショットずつ実現させていきたいと思います。
K氏からセラミック・シンデレラの8mmフィルムをデジタル・リマスターする気はないか?というお誘いがありました。その作業料金と、納品される媒体(ミニDVテープに出来るか)を調査してもらっています。
今回の企画は20年前にテレシネ(フィルムをビデオテープ等に記録する作業)した映像をベースにしています。当時の話ですから記録媒体はVHSテープ。20年間も寝かしていたこのテープをベースにデジタル編集しているので、画質が悪いのも当たり前です。
DVD-Rにテレシネしてくれる業者は多いのですが、DVDだと最初から強く圧縮が掛かっているためデジタル編集の素材には向きません。デジタルビデオカメラで使用するミニDVテープは、標準画質で圧縮率10分の1程度。当然デジタルです。単純計算で片面1層DVDの約5倍もあります。このミニDVテープにテレシネする事が可能なら、かなり綺麗なマスターになると思われます。
仮にミニDVテープにテレシネ出来たとして、今更最初から再編集する元気はありません。細かく指示した編集内容が全てやり直しになるし、BGMだって作り直しになるケースも出てきます。今のデジタル指示データをそっくり反映させられる作戦を行いたい・・・。
構想中の案を、以下に。
デジタル編集は、「ファイルAの○フレーム目から○フレーム目までを使え」という具合にすべてフレーム数字で管理されています。映像を観たり出力ときは、この編集情報のフレーム数字にあたるコマを元の映像ファイルから引っ張ってきて表示しているにすぎません。引っ張り元のテレシネ映像は、9分30秒ごとに16ファイルに分割して1つのフォルダに保存してあります。
早い話、この16分割した元ファイルと全く同じ「ファイル名」「長さ」「保存場所」で新テレシネ映像に入れ替えれば、編集データをいじることなく一括して新映像に差し変わるはずです。理論的にも実験結果からいっても可能です。
最大の問題は「長さ」。元テレシネ映像ファイルと全く同じ長さの新テレシネ映像ファイルを作れるか、ということです。なにせベースは8mm。テレシネは8mm映写機のお化けのような機械で再生しながら行われますが、極めてアナログな仕組みで録画されます。機械の個体差もあるでしょう。2時間の8mm映像が1コマもズレずに一致するなんて有り得ません。
そこで、9分30秒単位に16分割されていることを逆手に取り、1ファイルごとに一致させていく作業を行います。10分程度の尺とはいえ、数秒のズレは出ると思います。デジタル編集では100分の1倍単位でコマ伸ばし・コマ落としが可能ですから、必要に応じたスローモーション指示などを掛けて長さを一致させます。これを16ファイル分作り上げたら、現状と同じファイル名に変えて、16個まるごと新旧入れ替えます。その後、編集画面を立ち上げれば、まるで何事もなかったかのように、全てのシーンが新映像に差し変わっているはずです。
とはいえ、細かい調整は必要になるでしょう。しかし、カット編集や特殊効果の適用などを最初からやり直す手間と比較すれば雲泥の差です。今は構想の段階ですが、条件や全体構想に問題が無いと判断したら、このデジタル・テレシネに踏み切るかもしれません。
追記)K氏の下記コメント欄によるとミニDVテープ化は可能とのこと。ご足労お掛けします。
ちょっとBGMを離れた話をしてみます。テーマは「演出」です。
当時から演出の参考にしていたのは黒澤明監督と宮崎駿監督です。本やTVで語る彼らの一言一言は、噛み締めるように聞き入りました。今でも尊敬しています。
セラミック・シンデレラは実写映画ですが、私の興味・関心はアニメーション映画でした。特に宮崎駿監督の演出論の影響は多大なものがありました。
1枚1枚の絵を描いて、それをコマ撮りすれば動画として動き回る。よくよく考えれば、アニメメーションはとんでもなく複雑な芸術です。実写映画なら撮影時において偶発的な幸運もあるでしょう。しかしアニメ―ションは描き手が動かそうと思わなければ、たった1枚の葉っぱですら動かない。役者の演技力に頼ることも出来ない(まぁ声優の力を借りているのは事実ですけどね)。そういう意味で、アニメーションは演出を学ぶ教科書でした。
アニメーションは二次元の世界である以上、三次元的な奥行きの表現がとても苦手です。キャラクターが会話する場面や、じっと黙っている表情のショットに至っては、ほとんど静止画になってしまいます。そこで、カメラのほうをゆっくり前後左右に動かしたりして画面に変化を付ける演出を多様します。こういったアニメーション特有の演出を、私は実写映画に取り入れていきました。
もっとも、現在の商業映画はCGが使われます。CGはアニメと実写が融合されたようなジャンルです。双方の境界線がないと言ってもいい。私と似た演出法も巷に溢れているのも仕方ないところでしょう(笑)。語るのも恥ずかしいくらいポピュラーになってきています。
黒澤明監督に話を移します。何処に惚れたのかと言うと、それは「映画は編集ありき」という揺るがない持論です。アニメーションは絵コンテ段階でほぼ編集方法も決まりますが、実写映画は撮影したあと、良い部分のフィルムをチョイスして繋いでいきます。特にこの黒澤監督は、フィルムを単なる編集材料としてしか思っていなかったのです。一旦撮影が終われば、撮影時の苦労なんて関係なし!。撮影なんて素材作りに過ぎない。この考え方を初めて聞いたとき、私はとても共感したのを覚えています。それ以降、映画の編集方法を毎日のように研究しました。
特に重要視した技法があります。両監督が共通して言っている編集テクニック。「1ショットは動きの途中から始まり、途中で終わる」。映画の文法書にも載ってない、暗黙のテクニック。無数のショットを連続してつなぎ合わせる上で、私は映画文法以上に基本としています。
数々の傑作映画を注意深く鑑賞してみてください。心地よいと感じるカット割り、迫力のアクションシーン、唸るインサートショット、BGMとの相乗効果、それらが共通する文法で編集されていることにお気付きになるかと思います。
当時、数々の技法を知ることがセラミック・シンデレラを制作する決意になりました。セラミックのような長時間映画だって作れるかもという微かな可能性に賭けました。
アニメの演出法と実写の編集法の融合。私はプライベートなホームビデオを編集するときでも、このスタイルを守っています。当然、今回のパブリック版もキープしていくつもりです。
デジタル編集は体験しないとイメージしにくいと思いますので、まずデジタル編集作業の基本的な流れについて解説します。
まずは編集したい映像や音声、BGM、SEなど全ての材料をPC内のハードディスクに取り込むところから始めます(キャプチャという)。本編の倍以上の容量を消費するのでハードディスクは大容量型が必要です。編集ソフトを立ち上げ、これらの素材をタイムラインという編集領域へと配置しながら、映像や音声を加工してシーンを作っていきます。ここが「編集」であり演出でもあります。
タイムライン上で映像や音声を加工しても、元の素材は影響を受けません。タイムラインは設計プラン(シーケンスという)を指示するだけです。
プランの作成後に演算処理(レンダリングという)を行うと、シーケンスどおりに加工された完成映像が別ファイルとして新たに作成されます。この演算処理は結構時間を要す工程です。セラミック・シンデレラは複雑なシーケンスになっているので、私のPCで全編一気にレンダリングすると約5時間掛かります。生成された完成映像は画質劣化の少ないAVI形式(ほぼ非圧縮)で出力。映画全編で約27GBという巨大なサイズになってしまいます。
DVDは1枚あたり4GB強の容量しかありませんから、DVD化する場合(オーサリングという)はmpeg2という形式に変換する必要があります。27GBを4GBに間引くために画質劣化が起きたり、動きの速いシーンでコマ落ち現象が発生したりします。よって、動きの速いシーンは圧縮を軽めに掛け、動きの少ないシーンでは圧縮を強く掛けるような制御を行います(可変ビットレートという)。要領よくサイズダウンしてDVDの完成です。以上、大まかな流れでした。【終】
私はアドビ社の「プレミア6.0」という定番の編集ソフトを使用しています。このソフトは業務用でも使用されていた製品。十分な動作をさせるには、PC側も高い処理能力を必要とします。ソフトとPCをバラで揃えても良かったのですが相性問題があると怖いので、私はデジタル編集専用のPCを購入しました。SONY製PC「VAIO RX75」。最初からプレミア6.0がインストールされており、キャプチャーもDVD化も効率よく出来るように特化された製品です(写真)。5年使用していますが、未だに現役です。
プレミアというソフトは、アドビ社特有のユーザインターフェースを備えています。最初はとっつき難いですが、他のアドビ製品を使ったことがある人には直感で操作出来ます(参考画面 by SONYサイト)。タイムライン画面は2分割されており、上段が「映像」、下段が「音声」エリアです。それぞれ最大99トラックの多重合成が可能(実際は10トラックもあれば十分ですけどね)。映像も音声も、私が想像出来る範囲の処理はすべて可能です。複雑なシーケンスを作りすぎると作成途中に落ちたり、突然ウンスンになるといったヘソの曲げ方をします(笑)。最近は慣れたので、こまめに保存指示する習慣がつきました。とはいえ、8mmフィルム編集を経験した私にとっては、プレミアはまさに「魔法のツール」です。当時にこの環境があれば、映画はその様相すら別物になっていたことでしょう。
現在のプレミアは「プレミアPRO」といい、ハイビジョン編集やリアルタイム編集、そしてmpegの直接変換などが行えるように進化しているようです。まぁ、お金も無い事ですし、当面は我が家のPCで頑張ります。
BGMの件はちょっと置いときまして、目標についてお話します。
このまま完成出来たとして、その媒体はDVDのような記録メディアになると思います。次世代DVD(ブルーレイ・ディスクやHD-DVD)が普及している可能性もあるので、状況に応じたメディアを選択することになるでしょう。
通常のDVDにも「片面1層」と「片面2層」があります。片面2層の場合は容量が倍になりますから、それだけ情報量が多く記録できます。容量全体を画質優先に振れば、それだけ綺麗に録画できるわけです。ただ残念なことに、私のテストでは「どちらにしても汚い」ようです(涙)。なにせソースはVHSテープ。それ以上の画質にはなりません。でも、ブルーレイとかに焼ければ圧縮による画質劣化がないので違いが出るかもしれません。それにはディスクの単価がもう少し下がらないと難しい状況ではあります。
DVD化(プレス)は業者に頼みます。耐久性や相性に問題が多いDVD±Rなどより格段に品質が良くなります。プレスする場合は、完成映像をDLT(TYPEIII / TYPEIV)という専用テープに記録して渡すのが一般的なようです。私はDLTなど所有していませんので、業界とのパイプを持つ仲間の協力が必要です。プレスと同時にDVDパッケージ制作や盤面のラベル印刷も依頼できます。
最初の1枚が完成すれば上映会が可能です。ビデオシアターのような会場を借りて上映会を行います。画質は期待できないため、DVD版の宣伝目的のような形になるかもしれません。上映会やDVDのパブリ(宣伝)は、それを仕事とする仲間たちにも協力してもらうことになると思います。なお、あまりにも上映向きの画質ではない場合は実施を見送り、DVD媒体のみで勝負します。
話しは前後しますが、この作品を正式な形にするための登録申請をします。私は素人なので登録条件などをよく知りません。詳しい仲間に協力してもらい、作品番号や著作権を獲得する作業を行います。本来これが第一の目的です。ディスクに作品番号が振られ、パッケージにはそのバーコードが入ることになります。(←この手続きに関しては事情に詳しいK氏から補足コメントが入っています。下記の「コメント」を参照)
最終工程でDVDを量産。再びパブリを打ち、ネット通販などを行って地道に観客を増やしていくことになります。儲けはあまり考えていません。っていうか赤字でしょうね。せめて、プレス費用が回収できればいいほうかも。大切なのは、作品をどれだけ多くの人に観てもらえるかです。これが第二の目的になります。
インディーズ作品として永久保存され、私たちの名前もどこかに残る。本数は少なくても、日本中にDVDが散らばっていく。アメリカ在住の仲間の協力があれば海外にだって。そういう成人式を挙げられたという満足感に私たち自身も浸る。それが第三の目的であり、最終目的になります。
映像だけでなく音声(サウンドトラック)にもかなりの労力が伴ないます。
サウンドトラックは、「セリフ」「SE(効果音)」「BGM(音楽)」の3つで構成されています。今回はBGMをオリジナル曲に差し替えるのが本来の目的ですから、それを前提にした音声編集が必要です。この3要素が独立したトラックに分かれていれば苦労しません。しかし既存の音声トラックは、これらがミックスされて1トラックになっています。BGMだけを抜き出すことは、かなり難題です。
現在、1/30秒単位で音声を綺麗に修正していますが、どうにもならないシーンもあって苦戦中。SEを被せて目立たなくしたり、いずれ上から被せる新BGMで掻き消すなどの方法をシーンごとに対策しています。セリフの再録音(再アフレコ)が可能なら苦労はありませんが、20年も経つと再アフレコだって簡単にはいきません。さて、どうしたものか。
SEの追加は上記の難題に比べると容易です。しかも、SEを追加すればするほど音に厚みが加わり、効果を体感できます。今まで如何にSEが不足していたのかが分かります。
セリフ音声はモノラル(中央)、SEやBGMはステレオ(左右)で入れます。それぞれ音の定位が違うため、思ったよりセリフは聞き取りやすくなります。
このセリフの入っているモノラル・トラックは、当時カセット・テープから入れたアナログ録音。よって要らぬノイズが入っています。音声表示を波形モードにしてノイズ箇所(波形がピコッと飛び上がっている)を消したり、ノイズのないシーンの音を複写して差し替えたりすることで、可能な限り音を綺麗にしていきます。
こうして、映像だけでなく音声のクリーニングも行いながら、新BGMの算段を整えています。
演出側と観客には暗黙のルールがあり、通常の映画はその文法を守って制作されます。
場面展開やカット割りを構成するとき、このルールを意識すると自ずと必要・不要が整理できます。蓄積された観客の意見の多くを分析すると、このルール違反(または遵守不足)や矛盾点の指摘が大半です。観客にわかりやすい編集を心掛けるのは大切だと思っています。
分かりやすくするには、「引く」ばかりでなく「足す」作業も必要です。描けなかった場面を追加するような補完作業も可能な範囲で行っています。
一例として、宇宙空間シーンがあります。20年前、いくら精巧な模型を用意してくれようとも、8mmカメラで撮影するには限界がありました。思い描いていたシーンに仕上げられず、当時
スタジオまで借りて撮影していながら、私は大半の宇宙空間シーンをカットしました。結局、コンピュータ「R10」が宇宙にあるにも係らず、肝心なR10が画面に出てこないという欲求不満な映像になったのです。
今回を機会に「チラリッ」とでも登場させたいと思っています。もちろん宇宙空間シーンも然り。CGを使うのではなく、現存する8mm素材を材料に現在作業中です(写真は作業中のFUJI全景ショット)。
今回の画面サイズは16:9のワイド画面を採用しています。映画自体は4:3のTVサイズなので、16:9の黒マスクを被せると画面の2割程度が蹴られます。こうすることで構図を真ん中に修正したり、要らないものをフレーム外へ追いやったりすることが可能になります。ワイド画面(TVで観ると上下に黒帯が出る状態)はDVDの映画鑑賞などで目にも慣れており、映画らしさを暗示させる上でも有効だと思っています。
1986年完成時、この映画は2時間20分もありました。完成後、何度も映画を観ていると「不要なショット」「不要なセリフ」が気になります。箇所によっては「不要なシーン」なんてものもあり、まるごとバッサリ出来そうです。
上映会やVHS版など、機会がある度にフィルムを短くカットしていきました。今回、デジタル作業に入る上で、当時の脚色担当:J氏の意見を参考に全体の贅肉をさらにスリム化。どうしようもなく悲惨なショット(画面のピントが甘い、暗くて見えないなど)は、他のシーンの絵をもう一度インサートさせて誤魔化したりして完成度を上げていきます。
それらの作業は出来る限り自然に見えなければいけません。21世紀のデジタル技術ですから、やろうと思えばどんな加工も可能です。だからといってデジタル感バリバリのテコ入れをしてしまうと、それはもう修正の域を超えてしまう。まるで掛軸の補修作業などと同じような気の使い方が必要です。
もう一つ大切な要素があります。それは20年間に蓄積されたスタッフや観客からの意見です。監督の私が思う以上に観客が気になる部分、好評の部分などを整理し、メスを入れていきます。20年も経つと自分の作品という感覚は薄れ、第三者の目で編集することが出来るので、意見は最大限尊重して作品に反映させていきました。
2007年4月現在の上映時間は1時間50分。すでに30分の時間短縮です。
セラミック・シンデレラは8mmフィルム作品ですから、それをデジタル編集するにはフィルムを業者に委託しVTRテープに変換(テレシネ)したあとパソコンに取り込む必要があります。画質はある程度諦めるしかありません。
デジタル編集にはアドビ社の定番ソフト「プレミア」を愛用しています。奥の深いソフトで、5年以上使っていますが未だに全機能を使いこなせません(笑)。
演出的な映像編集に入る前に、まず映像のクリーニングを行います。
20年前のフィルム編集は、スプライシング・テープと呼ばれる透明テープを使って繋いでいました。カット同士の最初と最後の合計2コマにテープを貼って繋ぎますが、貼ったコマは境界線が見えたりボヤけたりしてしまうので画像が美しくありません。
そこに再生コマ数の違いが追い討ちを掛けます。8mmフィルムは24コマ/秒、ビデオは30コマ/秒。ビデオのほうが微妙にコマ数が多く、テレシネするとフィルムの1コマがダブって記録される箇所が発生します。このダブリがテープの貼られたコマで発生すると、より目立ってしまうのです(左の写真。テープの境界が左端に見えている。比較的軽症の例)。
そこでデジタル編集作業では、そういった箇所を中心に接合コマを削除していきます。削除すれば、その分だけ長さが合わなくなるケースが出てきますので、状況により局所的に微妙なスローモーション処置などを施して違和感をなくします。
また、シーンの途中に大きな傷が付いている場合は切ることが困難ですから、1コマずつ取り出して画像加工ソフト(私はPhotoshopを使います)で傷を消す作業を行います。
これらのクリーニング作業を全カット施していると気が遠くなってしまいますので、目立つところだけ行いました。本編集の意欲が削がれる前に適当なところで終了です(笑)。

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